遅めのお昼ご飯。炊き合わせ定食。さっぱりしていて美味。そして店員おばちゃんの愛想もさっぱり。レジで伝票を出す→「900円になります」の期待に反して無言で待つ。千円札で金を払う→「100円のお返しになります」の期待に反して無言で100円玉を「落とす」ように渡される。店を出ようとする→「ありがとうございました」の期待に反して無言。(笑)
単に不愉快になるだけでは一方的な損を被ることになるので、考えてみた。
まずボク自身が様式に囚われてしまっていること。昨今の接遇だの何だのの過剰なリップサービスに慣れていて、余計に無愛想に感じてしまった。
次に店構え/価格とのマッチング。これが場末の定食屋なら、むしろ期待通りの展開に感動すら覚えているはず。京都のこざっぱりとした店ではありえない。
最後におばちゃんの人生。この人はきっとお店の身内なんだろう。40代半ばの未婚で、おそらく教養レベルは高い。蝶よ花よと育てられ、店で働く前は図書館か市役所にいたはず。そして箱入り娘の高潔にしがみついている内に、市井のコミュニケーションと離れ過ぎてしまい…。
なんて妄想していたら、ちょっぴり気分が晴れた。