revlog

仕事のついでに梅田のOSカメラサービスへ。とにかくハッセル/ライカの品揃えに圧倒された。京都のカメラ屋全店合わせても、あの在庫数には到底敵わないだろう。


まず視度補正ルーペ。かなりの物量を誇るこの店でも、ルーペの流通は少ないらしい。諦めかけていると、一つだけ-2のものがあるという。お店側も貴重品ということで、フォーカシングフードに付けてしっかりと確認させてくれた。結果はバッチリ。やっとピントがつかめるようになった。これを待ち望んでいたんですよね。あ、メガネ…。

次に、これも欲しかったA12。京都では一つも見つけられなかったのに、ここでは軽く二桁は並んでいた。安いのから高いのまで一つ一つ見せてもらう。手頃な価格のものは初期型だったり(なるべく後期のものが欲しかった)、当たり傷があったりでしばらく悩んでいると、ちょうど今日入荷したという現行型のシュリロ正規品を値引きしてくれるという。もちろん内外の番号は一致していて外観・内部共に美しい。二つ返事で購入。これでやっと120フィルムが使える。220ってラインナップ少なくて寂しかったんですよ。


その他、ハッセルについて丁寧に教えてもらった。元々リンホフとハッセルがメインだったというだけあって、ハッセルの各種計測機器も揃っている。今度500C/Mを診てもらおう。ライカに至っては、ボディ・レンズともに余裕で三桁は並んでいるんじゃないだろうか。ミーハーだけど、M3やM2のブラックペイントは溜息が出るような美しさだった。すでに病気ですね…。


時間をかけて接客してもらった後、会計の際に5円玉を渡された。「あれ端数出たっけ?」と不思議に思っていると、「これ、今後も御縁がありますようにという意味で…」とお店の方。なんとベタな。しかし感動した。

京都のカメラ屋へ通っているのも、モノだけではなく「気持ち」のやりとりがあることが大きな動機となっているけれど、こちらはさらに一枚上手。流石大阪だと感心した。ネットにおける価格至上主義の商取引では絶対に感じられないこの気持ち。帰りの電車では、そんなことを噛みしめながら、膝の上の商品をずっと眺めていたのでした。