
今回もしゃーなしに5D2を砂まみれに。はやく1D4発表してくれCANON。
これまでの写真が、どうもナマった感じで気にいらなかったので、前夜に海外サイトの写真からEXIFを抜きまくって調べてみた。すると良い感じの写真は、どれもSS1/1250より高速なSSで撮られていることに気付く。今回は120-400の手ブレが心配だったこともあって、これ幸いと高速シャッターで臨んだ。
結果、ルーストの粒状感が以前より強く表現できるようになった。ちなみに上の写真はSS1/2000。絞りについては、車体+ルースト分の被写界深度が必要となるため、なるべくF8前後を確保。120-400の開放が甘いのもその理由。基本的にはマニュアルで、SS/絞り/ISOの設定値を小刻みに変更しながら撮影した。
さらに天候がかなりの好条件をもたらした。前日に雨が降り、当日は快晴。ということはサンド質特有の細かい埃が舞いにくい。その結果AFが迷うことも少なく、高コントラストな絵になってくれた。また適度に湿った地面だと、ある程度の大きさを持った粒となって飛んでくれるので、サラサラのルーストより迫力ある表現に。
ただし、これらはルーストが飛ぶ場面での話。車体がバンクしていて、かつ急激な加速シーンじゃないとホントつまんない絵になっちゃう。とはいえ、スローシャッターでタイヤが回転してたところで「で?」って感じだろうけど。どんだけ背景が流れてるかとか、スポークが止まってないかとかを気にするより、構図やピントやブレを気にした方がよっぽどマシな写真になると思った。ロードの場合はルーストのような、挙動を相対的に表現してくれる要素が少ないので、若干気にする必要があるだろうけれど、基本は一緒じゃないのかな。
もちろん問題も多かった。まずは設定値の変更。露出マニュアルでISOオートなら、自動的にISOの最適値を選んでくれるのかと思いきや、かなり大雑把な動きしか示さない。気を抜いていると露出オーバー/アンダーを量産。それからAF。5D2に期待するのが間違っているけど、中央以外のAFポイントは使い物にならない。2台以上の絡みや、被写体を端に置きたい、といった場面では置きピンするしかない。このあたりは1D(7D?)までトリミングで我慢。
それから、これはどうしようもないが、撮影ポイントの問題。観客席からだとアイレベルが高くなってしまい、折角のルーストが地面と同化してしまう。1コーナーみたいなフラットな場所を、腰の高さくらいから狙えればベストなんだろうな。プレス申請でもすりゃ別だけど、名阪の観客エリアじゃ無理かも。
テレ端400mmという焦点距離は、撮影の自由度をぐっと広げてくれた。アイレベルさえ気にしなければ、観客の背後からコースだけを狙えるのが便利。1脚持って行ったけど、前述した通りの高速シャッターだったので一切使わなかった。