1098の展示車を前にして思った。素直でありふれたデザインだと。

1098を思うとき、「アノニマスデザイン」という言葉がいつも頭に浮かぶ。タンブリーニやテルブランチの名前が持つ威厳とは対極にある考え方。まあ多数決の結果でこんな姿になったという話もあるので、そこまで高尚な話じゃないし、当のデザイナーも「俺だよ、俺!」と叫びたいのかもしれない。でも、この無名性をボクは気に入っている。くだらない薀蓄を垂れ流す必要がなく、粛々と練習できそうだから。