白洲次郎
白洲次郎
今まで『この人のこういうところが好きだ』
『この人のココがすごい』などと思ったことは多々あるが、
『この人のように生きたい』と思ったことはこの人以外に記憶に無い。
今日は天気も良く、気分も良かったので白洲次郎の旧邸である
町田の『武相荘』に行って来た。
本で読んだ人が住んでいたところに
生き方に共感している人と同じ空間に自分が居ることに
感動?戸惑い?
良く理解できない時間がゆっくり過ぎていった。
そして、旧邸の中の数々の遺品を見ながら順路に沿って歩くと
目の前にひとつの額があり、こう書いてあった。
もともと住居とはそうしたものなので、これでいい、と満足するときはない。…
設計してみた所で、住んでみれば何かと不自由なことが出て来る。
さりとてあまり便利に、ぬけ目なく作りすぎても、人間が建築に左右される
ことになり、生まれつきだらしのない私は、そういう窮屈な生活が嫌いなのである。
不動産、建築に関わる仕事をしている自分にとってこの言葉は
『顧客視点の住まい』『満足度100%の住まい』という日常考えている事を
真っ向から否定されるとともに目から鱗状態だった。
リノベーションとは何か?
仕事柄よく考えることではあるが、住み手に土台となる住まいを提供し
その部屋を、建物を一緒に完成形に近づける事ができれば・・・
それがリヴァックスの考えるリノベーションであり、商品、サービスではないか。
おかげでまた違った観点で仕事のことを考えることができる・・・
意外なところでヒントってあるんだなぁ。
話は戻りますが、白洲次郎に関する書を読んでみて下さい。
みんなが忘れているいろいろなものを改めて考える機会を
与えてくれます。
明日からまたがんばろう!


