白洲次郎 | 8302011

白洲次郎

白洲次郎


今まで『この人のこういうところが好きだ』

『この人のココがすごい』などと思ったことは多々あるが、


『この人のように生きたい』と思ったことはこの人以外に記憶に無い。



今日は天気も良く、気分も良かったので白洲次郎の旧邸である

町田の『武相荘』に行って来た。


本で読んだ人が住んでいたところに

生き方に共感している人と同じ空間に自分が居ることに

感動?戸惑い?

良く理解できない時間がゆっくり過ぎていった。


そして、旧邸の中の数々の遺品を見ながら順路に沿って歩くと

目の前にひとつの額があり、こう書いてあった。


 もともと住居とはそうしたものなので、これでいい、と満足するときはない。…

 設計してみた所で、住んでみれば何かと不自由なことが出て来る。

 さりとてあまり便利に、ぬけ目なく作りすぎても、人間が建築に左右される

 ことになり、生まれつきだらしのない私は、そういう窮屈な生活が嫌いなのである。


不動産、建築に関わる仕事をしている自分にとってこの言葉は

『顧客視点の住まい』『満足度100%の住まい』という日常考えている事を

真っ向から否定されるとともに目から鱗状態だった。


リノベーションとは何か?

仕事柄よく考えることではあるが、住み手に土台となる住まいを提供し

その部屋を、建物を一緒に完成形に近づける事ができれば・・・

それがリヴァックスの考えるリノベーションであり、商品、サービスではないか。


おかげでまた違った観点で仕事のことを考えることができる・・・

意外なところでヒントってあるんだなぁ。


話は戻りますが、白洲次郎に関する書を読んでみて下さい。

みんなが忘れているいろいろなものを改めて考える機会を

与えてくれます。


明日からまたがんばろう!



武相荘3

武相荘2

武相荘