日常と非日常
昨日は相方のリノベーション担当M氏と品川の『原美術館 』に行ってきました。
ターゲットはオラファー・エリアソン。
そして、3つの獲物を持ち帰って参りました。
ひとつは原美術館の建物。
1938年に私邸として建てられた洋館で、緑の中に白いタイル貼りの外観。
昭和初期の建築物としてはかなり貴重らしい。
やはりコストを気にせず、メンテナンスをしっかりしていればこんなに良い状態で
いられるんだなと感心。
建物のデザインや階段の木製の手摺もいい味出してた。
もうひとつの獲物はコンセプト。
『自然界に存在する基本的な要素を駆使し、自然現象を人々に体感させる』
という彼のコンセプトは、まさしく我々不動産・建築業界が忘れてしまっている
ことを、改めて感じさせられた。
最後のひとつは、日常と非日常のギャップ。
会社を出て、電車に乗って、品川駅から歩いて、住宅街の一角にある
美術館の中のひと部屋ひと部屋が、非日常的な空間になっている。
例えマンションでも、ホームパーティやクリスマスなど特別な日には
非日常に変化する。
いや、みんなきっともっとそうしたいはず。
光や水でそんな演出が簡単にできる部屋っていいなぁ。
いつか、そんな部屋を作ってその部屋に住む人、遊びに来る人が
楽しんでくれたらうれしいかも。