中国で行われているバスケットボール男子のワールドカップでは、前回優勝した世界ランキング1位のアメリカがセルビアに89-94で敗れ、7位決定戦に回ることになり、これによって勝とうが負けようが、過去最低の成績となることが決定したようですね。

 

準々決勝でフランスに敗れたことにより、世界主要大会での連勝は48でストップしたのですが、ここでまさか2連敗するとは思いませんでしたね。

 

とはいえ、これは戦前からなんとなく予測はできたことでもありましたよね。

なにせ、アメリカ代表とはいえ、レブロン・ジェームズ、ステフィン・カリー、ケビン・デュラント、ラッセル・ウェストブルックといったトッププレイヤーは出場していませんし、その他の有力選手もこぞって出場辞退ということですから、最強チームというには少し物足りないメンバーでありましたからね。

(もっとも他の国からすれば、普通にすごいメンバーが集まっているのですけど、その上にさらに凄い選手たちがいますからね、NBAには)

 

さて、このような状況になってしまったのは、どうやらワールドカップがオリンピックの前年に開催されるようになったのが問題のようですね。

 

どうやら、アメリカの選手たちにとっては「ワールドカップよりオリンピック」という意識が強いのだそうで、さらには2年連続で代表活動によって夏をつぶすことに抵抗ある選手も多いのだとか。

 

また、夏は次のシーズンに向けての準備期間になるようで、選手生命を考えたときに1年間を突っ走ることなんて不可能ですし、いいパフォーマンスを出し続けるのは無理ですからね。

 

しかし、なぜオリンピックの前年にワールドカップを移動させたのでしょうかね?

 

これはバスケットだけに限らないのですが、各スポーツにおいてそれぞれのワールドカップのような大会も人気が出てきており、だんだんオリンピックの存在意義が薄れていくような気がしますね。

 

例えばサッカーなどでは、オリンピックよりもワールドカップで優勝するほうが世界一という感じがしますし、オリンピック自体、種目が増えすぎていて、なんかまとまりがなくなってきていますよね。

 

ロサンジェルス大会あたりから拝金主義的な部分もちらほら見えてきていますし、根幹であるスポーツマンシップに焦点を当てなおしてほしいですね。