ある日、魔法が咲いた。
ささいな出来事からだった。

ずっと信じ続けたエナジーは
光となって空に弾けた。

釈迦10歳のときであった。

オンバダラカンウンハッタ。。

魔法は生まれてからずっと蓄積されていた。
ついに許容量をこえ、もれだした光は
最初はきれいな花火のようだった。

次の瞬間、夢でもみているようだった。

彼の友達、先生方周りの人たちが、
光となって蒸発した。

釈迦は牢屋に閉じ込められた。

いまだ、起こったことが夢のようだった。

気がつくと巨大な火の目の前に
釈迦はお経という名の魔法を唱え、
座っていた。

ハンニャーソワカ。アビラウンケンソワカ。

魔法で人は生き返るのだろうか。

そこに立っていたのは生気のなくなった
両親の姿だった。

続く