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ひとり釣りして食って寝る in広島

ひとりで孤独に釣って自分でさばいて地酒片手に食って寝る。でも時には誰かと並んで釣糸を垂れていたい雑魚釣り専門サラリーマン。


このたび、我が町内会屈指のイベント「とんど祭り」の会場設営担当に大抜擢されたので、

職場で日頃鍛えあげた労働力を余すことなく提供することになった。







当日の朝、早起きして勇んで会場へ。





そして午前8時半、ご町内全域から選抜された設営担当者が全員集まったところで、

祭り責任者から「竹やぐら組み部隊」と「テント立て係」に分かれることが発表された。






は?


いやいやここは“花形”である竹やぐら組み部隊でしょ?


二の腕を出して大竹を突き立てたり、

勇猛果敢にハシゴに登ってお飾りをくくり付けたりすれば、

見物に集まった子供達の崇敬の眼差しを一身に集める事が出来るというものである。



花形だけに、万が一の負傷も「名誉の負傷」として称賛されるのである。



そんな、身を危険にさらして組み上げたやぐらも、その日のうちに炎に包まれて灰塵に帰すのだ。




いや〜男のロマンが満載ではないか。











かたや、会場の隅っこで地味〜にテントを立て、

おーい、そこ本当にチカラ入れてるー?なんて。


長机とイスをカチャカチャ組み立てていても、


子供達からは哀れみの眼差しを向けられるのが関の山である。



万が一の負傷と言っても、鉄パイプの隙間に指の肉が挟まって「イテテテテテ」と小声で悶える程度で、

名誉の負傷ですら地味の極みである。







だから頼む!竹やぐら組み部隊に入れてくれ!

と責任者に目で訴えたところ…

















「はい、あなたテント」












おーし地味で上等!

地味には地味の味があるんじゃ!

地面の味、と書いて地味と読む





というわけで、見物人も増えて着々と組み上がる竹のやぐらを横目に、

細々とテントを組み上げ、とくに面白い出来事もなく地味に終了。











ま、ワタクシには地味が染み付いてるから、身の丈に合っているということで良しとするか。









地味と言えば、イカ釣りにおいても地味な存在として「チィチィイカ」がある。


華やかでダイナミックなアオリイカ等に比べて、

胴長10㎝前後の小さなイカを数釣りするのは地味と言えば地味だが、

数釣れれば楽しいし、何より食べれば美味い!と聞く。



しかも広島県西部に位置する広島湾で近年になく爆釣しているとなれば、行くしかない。




という事で、釣具屋の情報に従って「草津漁港」の浮桟橋へ。


1月19日  大潮  満潮 20:16






さすがにチィチィイカ狙いの人で溢れかえっている。


隙間に入れてもらいエギング開始!



実はエギングなるもの初挑戦





しかし爆釣の期待に反して、無反応状態が続く。


周囲に10組以上居る中で、釣れても1時間に1杯のペース(全員で)。




あれ?
話が違うぞコノヤロ。



表層だけでなく中層、ボトム、意表を突いて足元直下とあれこれ試すも状況変わらず。




基本的に人混みがキライだし、イカもスレているに違いない、と港内の誰も居ないポイントを転々と…





移動しながら…





比較的薄明かりの地点で、ようやくグッと重みを感じると…













釣れたー!(これでも立派な大人)



ビービー鳴いて、か、カワイイ…。





手のひらに収まる位の小さなイカ、

でも初めてのエギングで釣れたたった1杯の愛おしいイカ。









結局この1杯で終了したが、全体的に渋い中で、バケツの底が見えないくらい釣ってる人は居て、

しかも場所は常夜灯が煌々と照る人混みの浮桟橋ではなかった。




地味なチィチィイカとて、

技術とポイント選びには経験の差が明らかに存在している。




本日はこの大事なイカを丁寧にさばき、





煮付けにして噛みしめて頂いた。





一瞬で終わったが、何だこのプリプリ感!


この歯ごたえ、アリだよアリ、ありおりはべり、いまそかり。

(by 井之頭五郎)





この食味は間違いなく、釣魚の中の花形だ!