『ひぐらしのなく頃に』っていう
サウンドノベルゲームがあります。
そのお話の中で主人公の圭一くんは、“雛見沢症候群”という、雛見沢という村にのみ蔓延する微生物が引き起こす、
一種の風土病にかかります。
この雛見沢症候群が発症すると、、、
《以下ネタバレ》
⚫︎妄想にとらわれて事実を誤認すると、そこから自力では脱却できない上に、起こる出来事を妄想を補強する形に曲解する。
⚫︎相手の発言内容は正しく聞こえているが、そのニュアンスや雰囲気、表情などが正常に認識できない。
⚫︎疑心暗鬼を発端とする更なる疑心暗鬼を産み、これにより、周りの人間がみな敵に見え、排除しようとするため極度に攻撃的な状態となる。
⚫︎疑心暗鬼を加速させるような、あるいは恐怖を体現したような幻覚が見えてしまう。
・・・という恐ろしい症状に苦しむようになります。
重症化すると命に関わるような危険な状態にもなります。
私は一度パートナーに勧められて、「鬼隠し編」というのを読んだことがあるのですが、
発症した圭一の目から見た世界、とにかくめっちゃ怖いです。
周りは敵だらけ、みんなで自分を欺き、殺そうとしてくる、、、まさにホラーです!
で、実際は、完全な圭一の人間不信妄想ワールドなんですけどね。
妄想にとらわれると、ここまで事実が湾曲して見えてしまうものなんかな、って驚きでした。
読みながら、もしこんな病気があっても絶対かかりたくないね、って思いました。
しかし!!
実は。。。
私たち誰もが、この雛見沢症候群を発症することがあるっていったらびっくりしますか?
いわゆるペインボディが活動モードになっている時が、まさに雛見沢症候群が発症しているのと同じなのです!
少なくとも、上記の2個目ぐらいまでは日常茶飯事です。
自分はまさかかかってるわけない、と思ってる人ほど、めっちゃかかっています。
私も未だに発症することがあるし、周りの人も「あ、かかってるな」って思うことしょっちゅうあるし。
周りの誰かが突然怒り出したり、おかしな言いがかりをつけ出したら、雛見沢症候群発症中と思って間違いないです。
世の中の多くの離婚は、どちらかが、あるいは両者が雛見沢症候群を発症しなければ回避できるものばかりです。
職場の人間関係の不和、親子のケンカ、嫁姑問題、引きこもり、どれも雛見沢症候群が原因です。
統合失調症は、極めてわかりやすくこの症状が出ている状態です。
ウツになる、自殺願望は、かなりの末期症状です。
この発症が原因でなる身体的な病気も少なくないでしょう。
1人でも多くの人がこの症状を発症しなくなれば、世の中から戦争はなくなるでしょう。。。
厄介なのは、この雛見沢症候群にかかっていてもかかっている自覚がない人があまりにも多いということ。
では、我々が日常でどのように雛見沢症候群を発症していくか、見ていきましょう。
まず「私の周りの人は、私のことを知れば知るほど呆れてうんざりして、私から離れていくに違いない」とかいう思い込み(←無自覚)があるわけです。
すると、例えば相手のちょっとした言動、態度、ニュアンス、表情を、当の本人は全くそんな気がないのに、
「あ、今私のことをウザいと思ってるな」とか、「呆れてるな」とか、解釈するようになります。
それを払拭したいがために、相手の機嫌を必要以上に伺ったり、気を使ったりして、神経をすり減らすようになります。
何かにつけ思い込みが強化され、症状が進行すると、だんだん疑心暗鬼が強くなってきて、
ある時の相手の言動が、「あ、あれはまさにもう私から離れたいという意味だ!」と決めつけます。
…本人は全くそんな気がないのに、一度決めつけたらそうとしか思えないのです。
それで、「相手が離れていく前に、自分から離れた方が傷つかずにすむな」とか思うようになって、
自ら相手と距離を置こうとします。
あるいは、相手に疑いの不満をぶつけて、大ゲンカになって本当に呆れられたり、、、。
・・・こういう話って、決して珍しい話ではないはずです。
『ひぐらし~』の雛見沢症候群を引き起こすのは微生物だけど、
我々の場合は、“無価値感”、”劣等感”、、、
もっと根源的に見ると、「1人で生きている」っていう〝分離感〝かなー。
だから、この病いを根絶するには、分離感を癒すしかないです。
そのためにあなたができること、
まず、発症しているときに、自分が“雛見沢症候群”を発症していることを認識することが大切。
それだけで、まず妄想ワールドから抜け出すことができます。
そして、起こったことがあなたの目を通してどのように見えているか、
そこから、自分の思い込みを見つけます。
「自分は裏切られる」とか、「自分は軽蔑される」とか、「自分は周りの人の(社会の)お荷物だ」とか、そんな感じのものです。
これらの思い込みは、古い感情(悲しみ、怒り、寂しさなど)の蓋の役割をしているので、まずは、その古い感情と向き合って溶かさなければいけません。
古い感情が溶けてしまえば、蓋である思い込みの役割も終わりだから、その思い込みが自分から勝手に離れていってくれます。
それを繰り返していくうちに、発症回数も減っていき、人間不信のストレスフルな妄想ワールドから抜け出し、どんどん生きやすくなっていきます。
周りの人が発症させてる時も、それに気づくだけで、不毛な議論やケンカを避けることができると思います。
…それにしても、この小説を書いた人は、人間の心理のメカニズムをよくわかってるなぁ。
ちなみに『ひぐらしのなく頃に』の【鬼隠し編】は、無料ダウンロードできます。
絵の好き嫌いがあるだろうというのと、最初がめちゃ退屈なのがネックですが(でも伏線なので重要)・・・
気になる人は、ぜひ一度読んでみて。