タヌキが四匹 | return-of-cd125tのブログ

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 まだ日の明けきらない早朝に、父母と家内の父親の眠る墓の草取りに向かう途中の坂道を,何かしら小動物が横切って行く。

彼らの渡り切るまでバイクを止め、よく目を凝らしてみるとタヌキ3匹が,ちょこんと並んで座り、なぜだか、こちらを見ている。

まぎれもないタヌキだ。おそらくまだ成人しきっていない子だぬき達だ。 さっさと逃げればいのに、いつまでも立ち去らない。
 

しばらくすると、最初に彼等が飛び出してきた方向の草むらから、もう一匹、子だぬきが顔を出してこちらを見ている。

それで、先に渡った兄弟タヌキたちが、早く来いという風な表情で心配そうに、私の顔色を見ながら遅れた兄弟が渡って来るのを待っている。

 

その間、たった数十秒の出来事ながら、何か不思議で爽やかな感覚の中にいた私だ。合流したタヌキたちは、しばらく私を見ていた

が、すぐさま、草むらに消えて行ってしまった。

それにしても、タヌキを一度に、4匹も入いるところを見るのは初めてだった。

50年以上前の私なら、タヌキなんぞ見かければ、タヌキ汁にして食ってしまえというような勢いがあったろうが、今は仏心の世捨て爺になりつつある。

墓掃除から帰り、先ほどの狸たちが出てきたところからわずかに離れたところに、カボチャ畑が見えている。

 

おそらく、子狸達はこのカボチャを収穫しに来ていたのだろうが、これくらいのことはシナ人の行状に比べれば可愛いものだ。