落ちぶれ | return-of-cd125tのブログ

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 故郷を出て、日本第二位の大都市に就職し、何年か経て、何もかもが嫌になり就職浪人を3年ほどやった。

 

子供のころから何をしたい、何になりたいという欲求も少しも湧いてこなかった。出来るなら山野と海に囲まれて、一生暮らしたいとも思っていた。それでも漠然としたものだが、海外に行ってみたいという夢のようなものは確かにあった。ところが、初めから、そういう強い目標というものもなかったため、強い挫折感などとも無縁だった。もともと敗れようがない夢の中に生きていたからだ。

 

 進学校を出て、意気揚々と都会に就職し、期待されていたかどうかはわからないが、仕事をやめ、ぶらぶらしていた私への風当たりは、私にではなく、親類同志の集まりで私の話題は酒の肴にされ、それが親への中傷と変わり、父母には迷惑をかけてしまった。

 

 そういう体験をして、人間というものは、人間というものは、たとへ親戚であっても、ここぞとばかりに、水に落ちた犬を叩くようなことをやるものだと思い知らされた。頼るなら他人に頼れとはよく言ったものだ。

 

 それでも、何とかそういう失敗を少しでも取り戻せたのか、めぐりあわせが良かったのかここまで来ることが出来た。でもこれとて特別意味のあるものとも思われない。老いてゆくばかりだが、これもまた良しとするか。