さて、感想です。

勝手な思い込みと深読みによる感想なので、観に行かれた方の感想や

作者の意図するところと大きくずれているかもしれませんけれども

そこはご愛嬌ということで(^_^;)


「花と愛とオカマ」がテーマのお話。

可憐で儚くて、狡賢くって意地悪で、ちょっぴり愚か、でもたまらなく愛しい

お花ちゃん達が沢山登場しました。


ピンク(関町さん)、意外(失礼!)に可愛いのでびっくり!

ラン(ピクニックさん)、ガーベラ(向井さん)は想定内の可愛らしさ。

本当に女の子みたいでした。

スミレ(林さん)は「きっとこんな感じの人が実在するんだろうなぁ」

と思わせるような存在感。

タンポポ(オコチャさん)とチューリップ(デッカチャン)は・・・すみません・・・汗



印象に残ったシーンでは


ピンクがひっくり返って手足をバタバタさせながら

「愛されたい!愛されたい!!愛されたい!!!」

と叫ぶところ。


小さな子供が親の気を引きたくてわざと駄々をこねているような感じです。

生まれてすぐに母を亡くしたので母親に「愛された」記憶がなく

父にも愛されてこなかったと感じているピンクの心の叫びのようにも感じました。


そんなピンクにレッド(吉村さん)が優しく

「愛されかたよりも愛しかたを学びなさい」


吉村さん、場をもっていくのですよ。

演技上手だなぁ・・・と改めて感じました。


演技上手といえばスミレ(林さん)。

年長者故に自らを「ババア」と自嘲し、レッドに教わった

「オカマは踊りなさい」を心の支えに。


辛いことも悲しいことも、みんなみんな厚化粧と高笑いの奥底にしまい込んで踊る。

踊っている時だけは全てを忘れてキラキラしていられる・・・。

月明かりの下で(本当は大好きな、でもそんなこと伝えられない)キクと

チークダンスを踊るスミレを見ていてそんな風に感じました。


ピンクを庇ってタンポポに刺されたシーンでも、刺したタンポポを逃がし

仲間が捕まらないように(殺し屋だとバレる可能性あり)、救急車を呼ぶことを拒否。

そして大好きなキクに「ババアのお願い聞いてよ」と言いながら「キスして」

最後の最後に見せた可愛らしさにキュンとしてしまいました。


林さん、男子なのになんでそこまで可愛くできるのでしょう・・・。



題になっている「ピンクの指輪」、とても象徴的でした。


ピンクにとっては母の形見であり、それを身につけることで母を感じると同時に

「母と同化」することで、本当は「父に愛されたかった」のかなとまで思ってしまいました。

(これは深読み以外の何者でもありませんね・・・汗


その指輪を最後に手放すことで「母との同化=母に愛されたい」「父に愛されたい」

との想いも(愛されていたことが分かったから)一緒に手放して

ここから「本当の自分」を生きていくのかなぁ・・・とまたもや深読みしたりして。



キスシーンがいくつかあって、それも様々な形。


今際の際のスミレとキクの切ないキス。

人違いで撃たれた佐藤と尾形の、別の意味で切ないキス。

ピンクとホワイトの心通わせたキス。

マコトとホワイトの信頼と自信のキス。


様々な形だけれども、どれも「愛」の形。



他にも印象に残る台詞があって。


客席を回って「殺して欲しい人?」希望者に向かって銃代わりのクラッカーを引き

「ハッピーバースディ♪」


(「悪いヤツを殺して生まれ変わらせてあげている」のだから

 「死=再誕生(ハッピーバースディ)」)


父に愛されていたことを知ったピンクの「ワタシの中でお父さんが死んだ・・・」



・・・なんて書いていたら限がないのでこの辺で(^_^;)

なんでしょう、それだけ色々なことを想う、心に響くお話でした。


もちろん「笑い」の要素もふんだんにあって。


ダンスチーム・パンジーの練習時はブリーフ一枚、正装だと女性もののブラ&ショーツ

で、太田さん、武山さんの引き締まった体と田所さんのちょいプヨボディを拝見させて

いただきましたし、本格的なダンスも良かったです♪


開演前や休憩の時には、にぎやかし隊の皆さんが客席を回って

楽しませて下さいました。

楽しんごさん、初めてナマで見ました。ラッキー♪


終演後、出入り口でLove Me Doさんに手相を見ていただきました。

開口一番「似てるなぁ・・・」

「何が?誰に?」と尋ねる余裕もないまま次の言葉を待っていたら

「部屋を片付けないと・・・(成長できない?)」

終わりのほうは良く聞こえませんでしたが順番待ちの女子にお譲り。

「部屋の片付け」は今の課題なので、まさにビンゴ!!



今回とっても嬉しかったのは、羽根さん が突然のお誘いにもかかわらず

快くご一緒して下さったこと。


「心のお姉様」と勝手にお慕いしている羽根さんと一緒に、大好きな家城さんの創った

舞台を観ることができて、とってもとっても嬉しかったです。


羽根さん、ありがとうございました♪



*個人的な思い入れたっぷりの感想に最後までお付き合い下さいまして

 ありがとうございました<(_ _)>