ようやく感想にたどり着きました![]()
カリカの単独ライブは初めて観ましたけれども、「お芝居」の色が濃いですね。
ちょっとした表情や仕草に、思いもかけないところを揺さぶられるというか。
中でも
みゆき姫の立ち振る舞いや、最期の台詞にグッときて、なんだか
いとおしくなってしまいました。
750年も待ってたんだものね。
それがやっと終わるんだものね。
もう待たなくてもいいんだものね。
家城さん、指先まで女っぽく見えましたよ![]()
そして、みゆき姫に「本当のこと」を伝えるよりも「自らの死」を選択した王様と家来。
それが正しいとか間違っているとかではなくて、どちらもみゆき姫のことを
愛するが故の選択だったように思いました。
対照的に、自分の目的を達成する為にみゆき姫を殺した林景荘。
「人は自分が愛する者の為になら死ねる(自分を殺せる)」
そしてまた
「人は自分(を守る)の為になら人(他者)を殺せる」
そんなことを思いました。
そして魔王。
本当は神様で「人類を守る為」に、あえて「人類共通の敵」としての役割を演じている魔王。
でも、それをやることに「疲れちゃった」魔王。
「疲れちゃう」あたり、なんだか人間らしさを感じます。
全てを分かった上で「負」の部分を引き受けるというのは、とてつもなく純度の高い想い(愛)がないとできないことのように思います。
そういう点では、魔王はやはり神様だったのかもしれません。
人は、なかなかそこまで割り切れないですもの・・・。
その割り切れなさ、葛藤に苦しむ林景荘。
人間でいた時ではなく、魔族になってから「人を殺す」ことに葛藤を覚える・・・。
このあたりも観ていて「う~ん。そうきたか」という感じです。
魔王の真意を知り更に葛藤し、それでも「必要悪を認めてはいけない」と立ち上がるも
魔王の死によってまた葛藤し・・・。
それを乗り越え、新・魔王となることを決意した時の表情が何ともまた。
林さん、演技上手です![]()
他にも
「結局マニュアル通りかよ」(邪鬼)
「・・・あなたは人を殺して、その快楽と罪悪感の狭間の葛藤によって成長する」
(お下品婦人)
「資格が必要なことなんて、この世には何ひとつないのよ」(お下品婦人)
「存在に意義があるんじゃなくて、意義があるから存在するんだよ」(魔王)
などなど、心に残る台詞があって。
どれも「う~ん」と考えてしまいました![]()
サブタイトルの
「あなたは魔王を殺せますか」
には、そのままの意味と、もうひとつ
「(それでも)あなたは魔王を殺せますか」
の二つがあったのかもしれないなぁ・・・なんて思いました。
まだまだ
「あのシーンの○○にはどんな意味があったのかしら。もしかして△△かしら・・・?」
と思うところは多々ありますけれども、ひとまずこの辺りで。
6月25日に神保町トーク「私と魔王」があるので、そこで今回の裏話を聞くことが
できるのではないかと、楽しみにしています。
psその1:今日のアドバンスクラスでは、魔王コントについて思い切り熱く
語ってしまいました![]()
あぁ、熱く語り合える同好の士がいたらなぁ・・・。
どなたかカリカに興味を持って下さらないかと、密かに期待(^_-)☆
psその2:一緒に観に行った娘は
「私の小さな頭では、もはや容量を超えて理解不能。
もっとシンプルな笑いのほうが好き。」
と言いながらも
「次も一緒に行くからね
」
と申しておりました。
そうこなくっちゃ![]()