エイジレスの313回 農業用殺虫剤のリスク

 

 

 妊娠中に農業用殺虫剤に曝露された母親から生まれた子どもには悪い影響が出る可能性があるが、それは非常に高いレベルの曝露があった場合に限られるという研究結果が報告されました。

 

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 これまでの研究では、殺虫剤による健康への悪影響が農業従事者に出ていることが明らかになっているが、農業地域の周辺住民がどのような影響を受けているのかは明らかになっていない。

 

 今回、Ashley Larsenたちの研究グループは、農業中心のサンホアキン・バレー地域における1997~2011年の約50万人の出生記録と殺虫剤の使用量を分析して、殺虫剤への曝露と出産結果の関係を調べた。

 

 この研究では、出産結果として出生時体重、妊娠期間、出生異常に着目した。

 今回の研究で、妊娠中に殺虫剤が非常に大量に使用された状態に曝露された場合、出産結果に悪影響が生じる確率が5~9%上昇することが明らかになった。

 

 Larsenたちは、リスクの最も高い人々に的を絞った政策介入を実施することで、殺虫剤に関連する出生異常を効果的に減らせる可能性がある、という考えを示している。

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 今回の報告は、調査対象が50万人にも及ぶので、信頼性は高いと思われますが、農業用殺虫剤の影響は、意外と小さいようです。

 

 農業用殺虫剤を大量に使用した場合に5~9%上昇するとのことですので、よっぽど悪条件が重なったのではないかと推察されます。

 

 とは言え、今回の調査は、出産に関することだけなので、子供の成長や健康に関しては、わかりません。

 

 やっぱり、なるべく避けた方が宜しいかと思います。