エイジレスの213回 順調に温暖化しています!東南アジアで4月に異常高温
アメリカのパリ協定からの脱退如何に関わらず、地球温暖化は、着実に進んでいるようです。
今年の4月、東南アジアでは、平均気温が1℃上昇したとのことです。
1℃ぐらいなら、大したことないね~という感じなのですが、世界中で大騒ぎしている地球温暖化は、100年間で、0.72℃上昇しただけです。
なので、1℃という数字は、肌感覚よりも、遥かに重大なことのようです。
因みに、9割のサンゴ礁が白化(死んだ)したグレートバリアリーフでは、水温が1℃上がっただけでした・・
では、論文をどうぞ
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東南アジア大陸部では、1年中で最も気温が高いのが4月だが、この地域の4月の平均気温が上昇傾向にあり、20世紀中盤以降に気温が摂氏約1度上昇した。
そして、2016年4月には観測史上最高の気温を記録し、エネルギー消費量に悪影響を及ぼし、作物生産を混乱させ、人々は極度に不快な思いをした。
今回、Kaustubh Thirumalaiたちの研究グループは、観測結果とモデルシミュレーションを用いて、エルニーニョ年が数年間続くとその後に東南アジア大陸部で4月の異常高温が必ず起こることを明らかにした。
また、Thirumalaiたちは、2016年の異常高温に対する強いエルニーニョ現象の寄与率が約50%だが、異常高温の原因の30%が地球温暖化であったことも明らかにした。
以上の結果は、地球温暖化によって東南アジア大陸部の4月の異常高温の発生頻度が高くなったことを示している。
東南アジア大陸部で4月に記録的な高温となる頻度は、地球温暖化の継続によって高まることが予想される、とThirumalaiたちは考えている。
こうした4月の異常高温はエルニーニョ現象の後にほぼいつも起こっているため、異常高温を数か月前に予測することで、この脆弱な地域での適応活動に有益な情報を提供できる可能性がある。
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異常高温の理由としては、エルニーニョ現象の影響が大きいようです。
エルニーニョ現象とは、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が平年より高くなる現象で、たびたび、起こっています。
気になる地球温暖化の原因が寄与しているのは、30%程度とのことなので、深刻という段階まではいっていないようですが、着実に、影響を与えているのは、間違いなさそうです。
日本でも、今年の夏は暑くなりそうだとの予測も出ていますので、他山の石ではなさそうです。
エアコンを使うと、地球温暖化を進めてしまうことになるかもしれませんが、まずは、自己防衛ですので、暑いときは、遠慮なく、使われるのがよろしいかと思います。