第98回 ハッピーホルモンで、エイジングレス!(オキシトシン編)
 
 
ハッピーホルモンの4回目、「オキシトシン」です。
 
 化学的には、かなり複雑な構造のホルモンです。
 
アミノ酸が、9個くっついた「ペプチドホルモン」の仲間で、幸せホルモンとか、愛情ホルモンとか言われたりします。
 
 
 その名の通り、主に男女間や親子間などの身体的接触により、脳の視床下部あたりから放出されます。
 
 何らかの刺激により、一旦、オキシトシンが分泌されると、近隣や自己細胞のオキシトシン受容体を通じて、オキシトシン合成がさらに促進されます。
 
 で、合成されたオキシトシンは、さらに近隣細胞を刺激し、オキシトシン合成量は飛躍的に上がり、益々、ハッピーになっていくホルモンです。
 
 で、どんどん合成して、ある一定の量が合成されると、やがて下垂体後葉にオキシトシンが分泌され、血液に乗って、全身を駆け巡り、超ハッピーになっていくホルモンです。
 
 
 オキシトシンは良好な対人関係が築かれているときに分泌され、闘争欲や遁走欲、恐怖心を減少させる他、盲目的に、相手を信じてしまうという、ちょっと問題な現象も起きたりするようです。
 
 特に、女性が出産するときに大量に放出され、生まれたわが子への愛着心が急激に高まると言われています。

 浮気予防、ストレス軽減、美肌、アンチエイジング、記憶力アップなど様々な効果が報告されていますが、彼のことが好きすぎて、彼以外の周りの人に冷たくなるとの副作用も報告されています。

 

  自閉症にも効果もありとの報告もありますので、今後の研究が期待されるところです。


 何はともあれ、女子力アップには、必須のホルモンですので、相手のいる方は、抱きつきまくって、オキシトシンをどんどん生産しましょう! 

 

 相手のいない方は、お友達や犬・猫とでもOKです。(とは言え、やたらと抱きつくといろいろと誤解を招くので、時と場所をわきまえて行動してください。)

 

 離れていても、電話で話すだけで、オキシトシンが増えるそうですので、遠距離恋愛の方は、ビデオ通話がお勧めです。

 
 因みに、オキシトシンの原料もアミノ酸ですので、たんぱく質をしっかりとって、腸内フローラが元気なら、原料不足はありません。
 
 最近では、サプリメントも販売されているようですが、効果の方は、微妙です。
 
 ペプチドホルモンといっても、結構、大きい分子なので、オキシトシンの形を保ったまま吸収される可能性は低く、コラーゲンやヒアルロン酸などと同じように、分解されて、吸収されると思われます。
 
 さらに、活性が失われたホルモンは、ただの物質で、何も仕事はしないので、そのあたりも気になります。
 
 ということで、サプリなんかに頼らずに、自ら生産に励まれることを、お勧めします。
 
 
女子力低下が気になる方に!