第92回 寒い冬こそ「リターンエイジング」と「ダイエット」
 
 
 立春を過ぎたとはいえ、寒い日が続いておりますが、健康に過ごされていますでしょうか?
 
 わたくしと言えば、代謝が活発過ぎて、冬でも熱いぐらいでして、この冬も、一度コートを着てみたのですが、暑くて、汗が出てくるほどでしたので、それ以来、着ていません。
 
 北欧では、氷点下の中、氷が張った池の中に入って、寒中水泳をする健康法がありますが、あれも、体内の代謝を活発化させる効果により、短時間であれば、寒くないそうです。(日本人的には、見ているだけで寒いのですが・・)
 
 日本でも、温泉に入った後に、水風呂に入る人がいますが、理屈的には、北欧の健康法と同じような考え方だと思います。
 
 但し、いくら健康に良いからと言って、低代謝、低体温の方が、いきなり真似をすると、一気に体が冷えてしまって、低体温症になる恐れがありますので、トライするにしても、徐々に体を慣らしていくのが、無難かと思います。
 
 
冬は代謝が活発になる季節
 
 夏痩せという言葉はあっても、冬痩せというのは聞いたことがないと思いますが、人の基礎代謝量は、夏に比べて、冬の方が、10%程度高くなります。
 
 
 つまり、ダイエットに挑戦するなら、基礎代謝が上がっている冬の時期であることは、明らかです。
 
 夏痩せするのは、食欲がないとか、活動量が多いなど、基礎代謝ではない要因によって痩せているだけで、冬に同じことをすると、少なくとも、10%は効果的という事になります。
 
 
お勧めは、空腹ホルモン「グレリン」
 
 世の中、色んなダイエット方がありますが、生命科学的に確かな方法は、空腹です。
 
 人も含めて、動物は、危機的状況になると、普段とは違うメカニズムで、生命を維持しようとするわけですが、空腹という危機は、生命にとって、極めて重大な危機ですので、体の中で、色んなことが起きます。
 
 
<空腹時の生理現象>
 
・空腹ホルモン「グレリン」が分泌される。
 グレリンは、ペプチドホルモンの一種で、摂食亢進(食欲)作用や成長ホルモン分泌促進作用、長寿遺伝子サーチュイン1に働きかける作用などがあります。
 
・ミトコンドリアが活性化されて、体全体の代謝が活性化される。
 
・オートファジーが活性化されて、デトックス的効果や免疫力アップ効果が期待される。
 
など、いいことずくめなのですが、あまりにも空腹時間が長いと、本当に、命にかかわってきますので、ご注意ください。
 
で、お勧めは、12時間~15時間程度の「プチ断食」です。
 
 不規則な生活で、夜遅くご飯を食べている方でも、朝食を抜けば、十分、プチ断食できますので、3日~7日ほど続けてみてください。
 
 但し、プチ断食中でも、カロリーレスの飲み物(水、お茶、ブラックコーヒーなど)は、摂取しても構いませんし、昼食、夕食は普通に食べてください。(但し、ご飯が美味しくなるので、食べ過ぎ注意です)
 
 体が軽くなったとか、寝起きが良くなったとか、体重が減ったとか、多少でも、変化がでたような気になってきた方は、そのまま継続することで、代謝が活発になり、免疫力も上がって、健康的に、ダイエットとリターンエイジング効果が高まります。
 
 もし、何の変化も感じなったら、プチ断食を停止して、病院に行って、健康診断を受けた方がいいかもしれません。
 
 代謝が上がらない原因があるかもしれませんので・・・
 
 
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