第69回 焼酎派の皆様!空腹ホルモンで長生きできるそうですよ。
平成29年元旦の新聞によると、「黒糖焼酎に含まれる成分が、空腹ホルモン【グレリン】を増強し、健康寿命を延ばす可能性が高い」ことが分かったとのことです。
寿命を延ばす要因として最も確実なことは、カロリー制限であることは、ほぼ証明されているのですが、その際に胃から分泌されるのが、【空腹ホルモン「グレリン」】です。
グレリンとは、アミノ酸がたくさんくっついた物質ですが、同じアミノ酸の塊りであるたんぱく質よりは小さいペプチドという種類の物質です。
体内で産出されることと、体内での働きから、ペプチド(型)ホルモンと言われています。
グレリン自体は、昔から知られていた物質で、主に摂食亢進(食欲)作用や成長ホルモン分泌促進作用などが知られており、拒食症の治療などにも利用されているようです。
また、グレリンを利用して心不全・心筋梗塞などの心肺機能障害、ガンや糖尿病等々、様々な疾病の治療への効果が期待されているようです。
ヒトのグレリンは,主に胃のグレリン産生細胞から分泌されますが、腸,膵臓,視床下部,胎盤,腎臓などでも産生されています。
サーチュイン1を活性化
グレリンが、長寿遺伝子として知る人ぞ知る「サーチュイン1」を活性化する働きがあることが確認されたとのことです。
で、グレリンを増やす食材を探してみたところ、黒糖焼酎ということだったとのことです。
(※筆者もですが、芋や麦の焼酎を愛飲されていた方は残念でした・・・)
黒糖焼酎とは、サトウキビから作った【黒糖】と【米】を原料に作られる本格焼酎で、主に奄美群島で生産されていますが、生産量が少ないため、東京をはじめ地元以外のところでは、なかなか本物には出会えません。
かつて、レスベラトロールというポリフェノールが、サーチュイン遺伝子に作用するとの発表により、世界的に赤ワインブームが起きたことがありました(現在では、否定的な報告もあります)が、黒糖焼酎の場合は、ワインほど世界的には知られていないため、同じようなブームになることはないかと思いますので、買い占めるなら、今のうちです。
但し、ワインほど気軽に手には入りませんし、そもそも、研究中で、効果の程は、まだ、確定していませんし、黒糖焼酎のどの成分に効果があるのか わかっていませんので、そのつもりで、よろしくです。(飲み過ぎにもご注意ください)
マル秘情報としては、抗がん作用があると言われている六君子湯(りっくんしとう)という漢方薬が、グリシンの分泌低下を防ぐ作用があるとのことです。
六君子湯は、人参・白朮(または蒼朮)・茯苓・半夏・陳皮・甘草・生姜・大棗の8種の生薬の混合物ですので、どれが効いているのかはわかりません。合わない成分がある方は、ご注意ください。
グレリンは、空腹ホルモンです
ということで、グレリンを増やす手っ取り早い方法は、空腹になること(空腹ホルモンと言われる由縁です。)。
お腹が膨れるほど、グレリンの分泌量が減るらしいので、せめて、減らないように、食べ過ぎには、ご留意されたほうが良さそうです。
グレリンは、成長ホルモンの分泌を促進する効果があり、成長ホルモンが分泌することで、皮膚や筋肉などの体組織の新陳代謝が活発になるため、その分、脂肪を燃焼させる効果が増加するとも言えますし、新陳代謝が活発になるということは、皮膚などの再生が活発になるため、若返りやアンチエイジングレスの効果もありますので、頑張って、空腹に耐えましょう!(笑)
空腹は、オートファジーやミトコンドリアの活性化を促して、グレリンと同じく、若返りやアンチエイジングレスの効果もありますので、相乗効果が期待できます。
但し、グレリンが増えるほど、食欲が増すので、空腹に耐える精神力が必要かもしれません・・・
因みに、ダイエットしたい方は、レプチンという物質を増やすのが、おすすめなのですが、グレリンが増えると、レプチンは、減ります・・・ん~、難しい・・・
(参考:アンチエイジングの第38回 健康食品NMNで細胞のエイジングレス!女子力アップに期待も・・・)
(参考:アンチエイジングの第39回 美容食品NMNとオートファジーでエイジングレス!細胞の話ですが・・)
(参考:エイジングケアの第18回 若返りに関係するホルモン10種類と老化に関係するホルモン)