第67回 美容食品・健康食品と言えば、抗酸化物質配合ですが・・・

 

 

 年末年始が近づいてきましたが、これからの時期、どうしても不健康な生活スタイルになってきます。

 

 食べ過ぎ、深酒、夜更かし・・・楽しいことも多いので、仕方ないと言えばそれまでですが、少しでも老化が進まないように、美容と健康のための抗酸化物質の摂取に努めて乗り切って頂ければと思います。

 

 

抗酸化物質配合の栄養補助食品がヒトの寿命を延ばしている証拠はない

 

 いきなり、すみませんm(__)m

 

 抗酸化物質を摂取したからといって、長生きできる証拠はないという報告があります。但し、抗酸化物質を摂取しないと、身体が錆びて、寿命が縮むのは確からしいとのことです。

 

 

抗酸化物質とは?

 

 美容と健康とエイジングレスの観点から見た、抗酸化物質のの役割は、

 

「活性酸素種(酸素フリーラジカル、ヒドロキシルラジカル、スーパーオキシドアニオン、過酸化水素など)を捕捉することによって、無害化する反応に寄与する物質」

 

と、いうことになります。

 

 

抗酸化物質の種類

 

下記は、たくさんある抗酸化物質の一例です。

 

 

 

抗酸化物質の代表格ポリフェノール類

 

 ポリフェノールとは・・・「分子内に複数のフェノール性ヒドロキシ基を持つ成分の総称であり、抗酸化作用を持つ物質である。」

 

 

上図は、フェノールの化学構造です。

ポリフェノールのポリとは、フェノールがたくさん繋がった物質です。

 

 

ポリフェノール類と食品

 

 抗酸化物質ポリフェノールの仲間たちは、以下の通りです。

 

・フラボノイド類
カテキン(茶)、アントシアニン(ブドウ)、タンニン(茶)、ルチン(ソバ)、イソフラボン(大豆)

 

・その他のポリフェノール
クロロゲン酸(コーヒー)、エラグ酸(イチゴ)、リグナン(ゴマ)、セサミン(ゴマ)、クルク
ミン(ウコン)、クマリン(パセリ)、オレオカンタール及びオレウロペイン(オリーブ・オイル)
レスベラトロール(赤ワイン)

 

 

※カロテノイド・・・天然に存在する色素で、化学式 C40H56 の基本構造を持つ化合物の誘導体をいい、カロチノイドともいう。

 

・カロテン類
βカロテン = ビタミンA(ニンジン)、リコペン(トマト)

 

・キサントフィル類
ルテイン(緑黄色野菜)、ゼアキサンチン(トウモロコシ)、カンタキサンチン(鮭の肉)、
フコキサンチン(褐藻)、アスタキサンチン(鮭の肉)、β-クリプトキサンチン (ミカン)、
ルビキサンチン(ローズヒップ)
 

 

 以上の食材を、頑張って食べて、美容と健康を維持しつつ、老化に抵抗されることを祈念しております。