第62回 第7の栄養素「フィトケミカル」は、老化と戦っています!

 

 

 “phyto(ファイト or フィト)”は植物、“chemical(ケミカル)”は化学成分という意味です。第7の栄養素とも言われている注目の物質たちです。(第1~6の栄養素は、たんぱく質、糖質、脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維)(※”c e l l”は、細胞)

 

 健康系情報番組や雑誌でも、よく取り上げられているポリフェノール類やカボチャのβ-カロテンで有名なカロテノイド類、フコイダンで有名な含硫化合物など、リターンエイジングな物質が目白押しなのが「フィトケミカル」です。

 

 

 

「フィトケミカル」抗老化貢献度ベスト3(個人的意見です)

 

1位 ニンニク

 注目されている割には、科学的に効能が曖昧なニンニクですが、強壮・強精作用や殺菌力などは、昔からよく知られています。

 

 有名なアリナミンは、ニンニクの成分である「アリシン」とビタミンB1が結合したアリチアミンの誘導体とのことです。

 

 近年の研究では、抗がん作用が注目されており、アメリカ国立癌研究所 のデザイナーフーズ計画では、がん予防に有効性のあると考えられる野菜類が40種類ほど公開されたのですが、ニンニクは、第1位に認定されています。

 

 お勧めの食べ方は、アホエンオイル

※アホエンオイル ・・・ アホエンは、ニンニク由来の有機硫黄化合物。

 ニンニク内では、アイリンとして存在し、ニンニクを刻むことで、アリナーゼという酵素の働きでアリシンに変化、刻んだニンニク中のアリシンをオイルで抽出した際に、アリシンとオイルが反応してアホエンオイルとなる。

 

 アホエンには、がん予防効果のほか、動脈硬化、アルツハイマー病の予防効果、老化防止作用などがあるといわれる。

 

 オイルは、比較的酸化しにくい米油オリーブオイルがお勧めです。

 

 

2位 キャベツ

 青汁で有名なケールやブロッコリーもキャベツの仲間で、何れもフィトケミカルが多く含まれています。他の野菜に比べて、特に、ビタミンUが豊富で、キャベジンなど薬にも応用されています。

 

 ビタミン類のほか、ミネラル分や食物繊維などバランスよくフィトケミカル成分が含まれているため、これだけ食べていれば、とりあえず、栄養補給は大丈夫です。

 

 また、抗がん作用も報告されていますし、料理の種類も豊富で、安いので、貢献度は大きいかなと思います。

 

 

 お勧めの食べ方は、キャベツの酢漬け

※キャベツ最大の特徴であるビタミンUは、水溶性で、熱に弱いという性質があります。また、ビタミンや酵素といったフィトケミカルも熱に弱いので、栄養成分を逃さずゲットしたい方には、生食がお勧めです。

 

 

 とういことで、簡単レシピです。

 

 キャベツのカット野菜(千切り)  1袋(200gぐらい)

 塩 ・・・・・  ひとつまみ

 調味酢

 (らっきょう酢や寿司酢など) ・・・  大さじ 1

 レモンやすだちなどクエン酸系 ・  大さじ 1

 

 

3位 大豆

 日本国民にとっては、これほど貢献度の高いフィトケミカルはないというほど、生活に密着していますが、国産比率が低いのでが難点です。平成25年のデータでは、自給率は、わずか6%しかありません。農水省が進めているコメの減反政策に伴う転作推奨作物になっているにも関わらず、自給率は低いままです。

 

 特筆すべき、若返り成分はないのですが、7大栄養素をすべて含む超バランス食材として、日本人の健康維持という観点からは、間違いなく1位だと思います。

 

 

 今の世の中、色んな成分がもてはやされては、忘れ去られていきますが、野菜系については、上記3つを食べていれば、ほぼ必要な栄養素は補給できますので、毎日お召し上がりになられることをお勧めします。

 

 因みに、フィトケミカルの成分が化粧品に入ってたりしますが、ご高齢の方ほど効果は期待できます。

 

 

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