先ごろ、自民党の税制調査会で、ビールの酒税引き下げが決まったようでして、ビール党の方は、喜ばれていることかと思いますが、もう一つ、良い話がありまして、キリンさん(首の長い動物ではありません)から、ビールの苦味成分にアルツハイマー型痴呆症予防に有効な成分が含まれているとの発表がありました。
ビールの苦味成分「イソα酸」
発表によれば、東京大学、学習院大学と共同で、ホップ由来のビールの苦味成分「イソα酸」のアルツハイマー病予防の作用機序を解明したとのこと。
ネズミさんに「イソα酸」を3か月間、エサに混ぜて投与。その結果、アルツハイマー病の原因物質と言われている脳内のアミロイドβが有意に減った。「イソα酸」が、脳内の老廃物を除去する「ミクログリア」を活性化させて、アルツハイマー病の進行を遅らせることが示唆されたとのことです。
イソα酸の効果は、元々知られていたようですが、キリンさんとしては、ビールに入ってるイソα酸も効果があるよ~と、言いたかったようです。が、今回はネズミの話ですので、人への効果は、まだ不明です。
ミクログリアとは?
ミクログリアは、脳の細胞に6種類ほどあるグリア細胞の一つです。グリア細胞は、脳の神経細胞以外の細胞の総称で、神経細胞の50倍ほどあるらしいです。
色々とお仕事をしているようですが、今回の話は、「神経食現象」と呼ばれるもので、傷ついたり、ウイルスやバクテリアに侵された脳の神経細胞を取り囲み、食べてしまう現象のことで、脳機能を正常化させる働きがあります。
似たような現象に、先ごろノーベル賞を受賞された大隅先生の研究テーマである「オートファジー」も細胞内の不良たんぱくや古くなったミトコンドリアを食べてしまう(お掃除する)「自食現象」がありますが、脳内においては、ミクログリアが担当しているということです。
結果として、脳内でのアミロイドβの生成が抑えられて、アルツハイマー病の予防効果があるようです。キリンさんが強調したい「イソα酸」は、ミクログリアを活性化させるということです。
(※ミクログリアは、活性化させすぎると、脳の発達に悪いらしいので、頃合いが難しいのですが、子供は、普通、ビールは飲まないので、ここは、黙っておきます。)
アミロイドβの生成を抑制する物質
アミロイドβっていうのは、繊維状のたんぱく質で、脳の神経細胞に絡みついて、毒素を出して、神経細胞を破壊するという、とんでもないやつなのですが、発生のメカニズムは、徐々に解明されてきています。20~30種類ぐらいの病気の原因物質なので、早く解明されたら助かる人も多いと思います。
原因解明には、もう少し時間はかかりますが、発生を抑える物質はかなり見つかっていまして、
・ウコン(ターメリック)に含まれるクルクミン
・青魚などに含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)
・カテキン
・ビタミンE
・ビタミンC
・赤ワイン
・マリアアザミ(キク科)のシリマリン
・運動
などがあります。
ビールを飲まなくても(キリンさん、ごめんなさい)、アミロイドβ対策は色々とありますので、ボケたくない方は、上記の成分を積極的に摂取ください。
カテキン、ビタミンC、ビタミンE、マリアアザミが入っています↓
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