先月(2016/11)、チョコレートで有名な明治さんが、アーモンドチョコレートに肌質改善効果と便通改善効果があることを試験で確認したとの報道がありました。
発表によると、30歳から60歳未満の健常者女性を対象に、ブラックタイプのアーモンド入りチョコレートを1日8粒、8週間摂取してもらったところ、ターンオーバーの改善、肌質の改善が見られたほか、排便回数、排便日数ともに増加したとのことです。
元々、チョコレートもアーモンドも、リターンエイジングな美容食品ですので、肌質改善は当然だと思いますが、便通改善は、予想外でした。
因みに、今回は、ブラックタイプのチョコですので、よくある甘い系のチョコではないので、お気を付けください。
国民生活センターさんのご意見
メーカーさんも、色々と頑張っておられますが、実は、高カカオのチョコレートが売れているということで、国民生活センターさんも、調査しているようです。
先に述べました明治さんの含めて、国内外の有力メーカーさんの商品が対象となっています。
テスト結果は?
1.カロリー
カカオの割合が高いチョコは、通常のチョコと比べると脂質が20~30%多く、その分、カロリーも高いとのことです。で、100g食べると、1日に必要な脂質をチョコだけで、満たしてしまうとのことです・・・
2.生理作用のある成分
消費生活センターさんの見解は以下の通り
テオブロミンは、アルカロイド系の苦味成分で、代謝は余り良くない。血管拡張機能や利尿作用があり、人には毒性がないものの、犬が大量(50g以上)に摂取すると、死に至る場合もある物質です。
カフェインも構造的には、テオブロミンに似た構造をしているアルカロイド系の成分で、大量に摂取すると、中毒を起こす場合もある物質です。
3.金属類
調査対象の製品の一部には、高濃度のカドミウムが検出されたものもあるようです。カドミウムは、かつて、イタイイタイ病という公害病の原因物質として、有名になった物質でして、さすがに、チョコに含まれる量は、毎日食べたとしても病気になるほどの量ではないようですが、必須元素(人にとって絶対必要な元素)でもないし、なるべく摂取しない方が、無難です。
ニッケルは、発がん性が指摘されており(カドミウムもですが)、摂取するのは、あまり好ましくないかと思います。いずれも、代謝されずに、体内に蓄積していくのが、気になります。
因みに、玄米や清涼飲料水などには、カドミウムの規制はありますが、チョコにはありません。
4.アフラトキシン
アフラトキシンは、カビ毒の一種で、肝細胞癌の原因物質の一つとも言われており、過去には、インドで100人以上の人がなくなったとのことです。摂取しないに越したことはありません。
その他、いろいろご指摘はあるようですが、たくさん食べなければ、健康被害がでるほどのことではなさそうです。
そもそも、魚だって、水銀たくさんだし、野菜は農薬、肉は不健康な状態で出荷されていて、加工食品には、様々な添加物など、細かいことを気にしていると、食べるものはなくなってしまいますので、一つの食品に偏らず食べていれば、さほど問題はないわけですので、チョコもそういう大らかな観点から、食べて頂ければいいかと思います。
何といっても、リターンエイジングの基本は、代謝と免疫の活性化です。代謝が活発であれば、毒物は、どんどん体外に排出しますし、免疫力が高ければ、少々のバクテリアやウイルスも怖くありません。
アーモンドについても記述しようと思ったのですが、似たような話ですので、割愛させて頂きます。但し、鉄分不足の方は、最高の食材ですので、ぜひ、お召し上がりください。
第45回 代謝って何?実は知らない代謝の話とエイジングケアの関係
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