アンチエイジングの第56回 オーガニック野菜・果物でガンやアレルギー!?自然は安全ではない

 

 

 前回、山菜には発がん性物質があると言いましたが、実は、オーガニックの野菜や果物も絶対安全とは言い切れないお話です。

 

(参照:アンチエイジングの55回 山菜を食べるとガンになる!?自然の恵みに潜む危険)

 

 

防御物質(PR-P)

 

 無農薬で栽培され、病害虫から何らかの攻撃を受けた野菜や果物は、自らを守るための防御物質(PR-P)をたくさん作り出すのですが、この物質、少なからず、たんぱく質系の物質で、アレルギー抗原となるものや、発がん性を持つものがあるとの報告があります。

 

 PR-Pは、生体防御たんぱく質とも呼ばれるもので、カビや病虫害の被害から自身を守る” 免疫 “のような働きをする物質のことを総称して天然農薬とも言われます。

 

 この天然農薬は、虫や菌をやっつけるほど強力でして、人で言えば、抗菌たんぱくに相当するものです。

(参照:第19回 肌荒れの原因は抗菌タンパク欠乏かも?女子力アップのためにも肌荒れ解消!)

 

 当然、人の健康にも影響があるものもありまして、99.99%天然の食品から、発がん性物質が見つかったとの報告があります(その数、なんと27種類!)。

 

 

 また、防御物質(PR-P)のうち、アレルギーの原因物質となるものも、多数報告されています。

 

 つまり、天然だから、無農薬だから安全なんてのは、原発の安全神話みたいなものです。植物が人の健康のことを考えているなんてことは、絶対にありえません。

 

 むしろ、自らが生き延びるためには、手段を選ばないというのが自然でして、土着の菌類や空気中に漂う雑菌やカビ菌、ウイルスなど、無農薬であるが故の未知のリスクは、少なくないということです。ましてや、海外産のものは、日本人に耐性がないため、なおさらです。

 

 といっても、農薬にも、無農薬野菜を遥かに凌駕するほどの危険性の報告は、多々ありますし、決して、オーガニックを否定するものでは、ありませんので、悪しからず・・・

 

 

要は、良く洗って、あく抜きをすること

 

 やっぱり、日本食の下ごしらえの方法は、健康にも理にかなっているようでして、刻んで水に浸けたり、下茹でしたりするのは、単に、味だけの話ではなくて、天然・人工に関わらず、多くの毒物を取り除く効果があります。

 

 天然農薬はタンパク質であることから、加熱すると毒性がなくなりますし、人工の農薬も水溶性のものが多いため、水で洗い流すことで、表面的にはかなり取れます。(下茹ですると完璧!アクと一緒に流れ出ます。)

 

 但し、一部の果物には、ワックス(油性)系のものが塗られていたりしますので、皮は剥いた方が、より安全です。

 

 昨今の健康番組では、皮付近に栄養が豊富ということで、皮ごと食べましょう~なんて言っていますが、どちらが健康に良いかは、人それぞれですので、自己責任でお願いします。

 

 どうしても、皮つきがいいと思う方は、リンゴなどは、湯通しすると良いかもしれません。変色しにくくなりますし・・・因みに、無農薬リンゴからも、たくさんのアレルゲンが発見されています。アレルギー系の方は、ご用心ください。