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第15回 アレルギーは皮膚から?お肌のバリア機能とアレルギー
アレルギー。美容にも大敵で、悩まされている方も多いと思います。花粉、そば、ピーナッツなどアレルギーの要因は様々ですが、近年、アレルギーを抑える体内の免疫システムが、かなり明らかになってきたことで、アレルギーが治る可能性が出てきたようです。
そこで、今回は、美容という観点から、最新アレルギー対策法について、お話します。
制御性T細胞(Tレグ)とは
NHKのアレルギーについての番組で言っていましたが、アレルギー患者がほとんどないと言われているアーミッシュという民族について、血液を調べたところ、制御性T細胞(Tレグ)という免疫細胞が普通の人を35%上回っていたとのこと。
このTレグは、人の免疫機能を調整する役割を持っていて、食事で入ってきた体に有害ではないタンパク質については、免疫細胞の攻撃を抑える仕事をしています。つまり、アレルゲンと言われる小麦、大豆、ピーナッツなどのアレルギーを引き起こす恐れのある食物でも、Tレグが正常に働いている限り、アレルギー症状を起こすことはないとのことです。
逆に言えば、アレルギー症状がある人は、体内にTレグが少ないということです。(但し、体内の免疫システムは複雑で、Tレグだけが要因ではないとのことです。念のため・・・)
そこで、Tレグを増やすための様々な治療法が開発されてきているのですが、やっかいなのは、Tレグは、万能ではないということ。つまり、そば専門のTレグ、ピーナッツ専門のTレグ、花粉専門のTレグというように、アレルギー物質ごとのTレグを増やす必要があるとのこと。また、3歳までが急速に増える期間とのことですので、もはや手遅れ・・・かも
現時点では、決定的な治療法は開発されていませんが、かなり研究も進んでいるようですので、5年後、10年後には、アレルギーは治る病気になっているかもしれません。
とは言え、美容を気にしている皆様方にとって、アレルギーは避けたいものですし、花粉症など既に症状のある方は、少しでも緩和したいと思われるのも人情です。
そこで、医学的お話は専門の方に譲るとして、ここでは、スキンケアという観点から、アレルギー対策法をお話します。
アレルギーは皮膚から
これもNHKの番組からの受け売りですが、赤ちゃんのころにピーナッツを食べていた子供は、ピーナッツを避けていた子供に比べて、ピーナッツアレルギーになる確率が極端に低かったとのこと。
つまり、アレルギーになる前にピーナッツを食べていると、ピーナッツ用のTレグが生産されて、結果的にピーナッツに対するアレルギー反応が抑えられるらしいのです。な~んだ、そんなことで・・・という感じですが、これまでは、医学的にピーナッツは避けた方がいいと思われていたため、かなりの衝撃だったようです。
(筆者の独り言:米アレルギーになる日本人が増えてきたのも、食の欧米化でお米を食べなくなったのが原因なのかも・・・)
ところが、この話には違う側面があって、赤ちゃんの時に、肌のかぶれ治療として、ピーナッツオイルやピーナッツオイル入りの軟膏を使っていた子供は、かなり高い確率で、ピーナッツアレルギーを発症しているとのこと。
つまり、食べるとTレグは増えてアレルギーにならないのですが、皮膚につけるとアレルギーになるということのようです。どうやら、皮膚から侵入した異物は、人体の免疫システムの攻撃対象になりやすいようなのです。
一般的に、人の皮膚には、ウイルスさえも侵入できない強力なバリア機能があるのですが、傷ついたり、皮膚が炎症を起こしたりすると、バリア機能が低下して異物を侵入させてしまい、この異物に対して免疫システムが過度の攻撃を仕掛けることで、アレルギー症状が現れます。
前述のピーナッツオイルも、まさにかぶれ(炎症)により皮膚のバリア機能が低下したときに侵入したピーナッツのタンパク質がアレルギーの原因となったようです。
余談ですが、犬のアレルギー症状は、かぶれ、かゆみなどの皮膚症状として現れます。ペットを飼ってある方は、日頃から観察して、早めに対処することをお勧めします。
※次回は、【第16回 アレルギー予防のためのスキンケア】です。