映画 マリリン 7日間の恋
「娘が生まれたらかわいいかわいいといって育てるの」
「そうすることで娘は親の愛をしるのよ」
題名が直球すぎてみるのをためらいましたが、良かったです
ぐいぐいと引っ張られる感覚や、ときめき、悲壮そういったものは味わえませんでしたが、
残念なところや惜しいところ、寒いところが一切ありませんでした
いい意味で現実的な一つの恋が描かれ、現実のはずなのにより一層マリリンと言う女性の像が難解に魅力をましていきます
スターと見習いの恋は物語としてありふれていますが、
マリリン・モンローが女性として魅力的であった事実を改めて知ることができました
見どころは様子をみにいったコリンがみた、壁に頭をよせて毛布にくるまり、まるで子猫のように泣いているマリリンでしょうか。
あのシーンのコリンとの距離感や室内の明るさ、シーン終りのマリリンが夫に言った触らないでのイントネーション全てが完璧に仕上がっていました
また、ここのシーンでピアノの叙情的な旋律が際立ちます
音楽も素晴らしい世界観を演出していました
あまり引きづらない映画なのでサラっと見えます。でもつまらないわけじゃない。案外万人におすすめできるかもしれません
先週の本 共食い 道化師の蝶
”共食いは匂い
道化師の蝶は色彩”
共食いは、作中にでてくる川の匂いまで伝えてくるような、とにかくどっしりとした生々しさがあるまさに血と肉を感じさせる文章
反対に道化師の蝶は頭の上の方で美しい糸が舞っている感じ。言葉のチョイスや段落、会話の差し込み方にものすごいセンスを感じる。最近では珍しいですね。森見さん以来の文にも美しさを求める人なんだという印象を受けました。美しさと言うよりも遊び?詩的な韻が感じられます。
対照的な二作品となりましたが、こうして生々しさと、文の韻の美しさ、両方兼ね備えていた
太宰、宮沢、夏目
ってやっぱりもの凄い。
私は両方楽しみたいです
それでもどちらかといえば道化師の蝶は一環として美しい観念の世界をみせてくれたので完成度が高かったかと。
最初から最後までばらばらのようでいて綺麗な流れでつながり、ラスト数ページの蝶の表現の仕方は見ごたえがあります。
対照的な魅力を操る二人の作者が、次にどんな作品 を書いてくるのか。それによって本質がわかるような気がします。楽しみです
