先々週からの本 桜の森の満開の下・白痴 他十二篇 坂口安吾
「ー、青鬼が私をゆさぶる。私は目をさましてニッコリする。カッコウだのホトトギスだの山鳩がないている。
私はそんなものよりも青鬼の調子外れの胴間声が好きだ。私はニッコリして彼に腕をさしだすだろう。
すべてが、なんて退屈だろう。しかし、なぜ、こんなに、なつかしいのだろう。」
青鬼の褌を洗う女より
桜が散り始め、路の上にピンクの絨毯ができ始めた頃、この本を読み始めました。先週やっと読み終えました。ちょっと長くかかりました汗
今年の中で最も揺さぶられた本でした。
白痴は有名ですが、姦淫に・・や風博士、傑作がつまりにつまっています
共感するところが多く、するすると登場人物達の思想が溶け込んでいく感覚、
太宰治の短編集きりぎりすでも同じような感覚に落ちました
坂口安吾の文は実に美しい韻と言葉選びのセンスの良さが際立ちます
何度も何度も指でその美しい文をなぞりながら読み進めました。
書かれた時代は違えど、思考が複雑化した男女の精神の迷宮はいつの時代もかわらないようです
一環として人の孤独と、魅力がかかれています
坂口安吾の描く孤独は、ただの孤独ではなく孤独の先の風景をみた人の静かな世界、虚無ともいえるし、桃源郷ともいえる理想の精神状態にみえることもあります。
分析者と分析されるもので向かい合っていく日常
相反する二つにみえますが、皆願っていることは同じようにも思えます。
しかしその願いすらごまかしであるのかもしれません
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