遠藤周作 神と私 | tellvesper

遠藤周作 神と私

ああ


と一人の囚人がつぶやいた


なんて、この世界は・・・・・美しいんだ


みんな黙っていた。


なんてこの世界は美しいのだろう。昨日までこの世界は愛もなく悦びもなかった。

ただ恐怖と悲惨と拷問と死しかない世界だった。それが今日、この世界は何て美しいのだろう





・・・・以来癌に犯された子供たちに


ぼくたち、どうなるの


ときかれると、ロス博士は、


あなたはサナギのカラをここに残して、あの世で蝶になるのよ


と言えるようになったと告白している