精工舎の座敷時計「かすみ」、昭和9年に製造された物です。
明治25年創業の精工舎(現セイコー)は国内で現存する最古の時計製造会社です。
同社では長い歴史の中で様々なタイプの柱時計や置時計・腕時計等を製造されています。
こちらの柱時計は「座敷時計」と呼ばれるやや小型の柱時計の一種で、モデル名は「かすみ(型番No.223)」といいます。
座敷時計は大正時代から一部のモデルは戦後の昭和30年頃まで製造されていましたが、高級品だった初期(昭和初頭まで)は琺瑯(ほうろう)製だった文字盤が金属製になり、昭和10年頃にはセルロイド製へと変わります。
同時に長短針も先端が枝分かれした装飾製の高い物からシンプルなデザインに変わるのですが、背面の書き込みからその過渡期の昭和9年(1934年)に製造された物と判ります。
本体正面の扉部分が大きな一枚の硝子窓になっていて、さらに側面にムーブメント(機械)が見られる硝子窓が入っている「スリゲル」と呼ばれるタイプの特徴もあります。スリゲルの中でも小型の物は大型の物に比べて擬宝珠や彫刻等の装飾や側面の窓が無い等シンプルなデザインの物が多いようです。
振り子の表面にも模様が入り、高級感を増しています。
時打は正時(0分)の時刻の数と30分に1回、やや小さめで上品な「コーンコーン」という余韻のある良い音色で鳴ります。
残念ながら本来は本体の下端にある装飾が欠落しています。
その部分(底面)にフェルトが貼ってあり画像のように置時計として使用できるようになっていますが、背面に掛け金は残っているので掛時計としても使用可能です。
その他、各部に経年による細かい傷等の僅かな痛みはありますが、目立つような大きな傷や欠け・割れ等は無く、全体の程度としては比較的良い状態だと思います。
分解整備済み、振子・巻き鍵も付属します。
精度は季節(気温)やゼンマイの巻き始めと解ける寸前でも変わりますが、きちんと調整すれば平均して±0から2分以内/日で稼働しますので、充分日常的に使用する事が出来ます。
サイズ/高さ:約38.5cm 幅:約19.7cm 奥行:約11.6cm (いずれも最大部)
検索用:時計/クロック/機械式時計/ぜんまい時計/ぜんまい式時計/ゼンマイ時計/ゼンマイ式時計/柱時計/掛時計/振り子時計/振子時計/八角時計/鳩時計/目覚まし時計/目ざまし時計/硝子枕時計/ヘソ型目覚/ヘソ目/ヘソ形/角形/角型/キッチンクロック/レトロ/アンティーク/骨董品/ビンテージ/ヴィンテージ/シャビー/クウネル/工業系/ブロカント/ロハスフェスタ/大正モダン/昭和レトロ/昭和30年代/昭和40年代/OCCUPIED JAPAN/オキュパイドジャパン/ミッドセンチュリー/パタパタ時計/トランジスタクロック/通販/販売/修理/整備/オーバーホール/大阪/精工舎/SEIKOSHA/愛知時計/明治時計/東洋時計/東京時計/今津時計/高野時計/鶴巻時計店英工舎/津田時計製造所/ハートエッチ精工所/林時計/栄計舎/ANSONIA/NEW HAVEN/WATERBURY/SETH THOMAS/GENERAL ELECTRIC/JAZ/JAPY/BLANGY/BAYARD/SMI/PETER/WESTCLOX/JUNGHANS/JERGER/KIENZLE/EUROPA/REVSOL/KAISER/SMITHS/PRIM/LUX/VEDETTE/WEHRLE/SERVICES/CHRONOTECHNA/RUHLA/NEXTIME