愛知時計の柱時計『Aichi Super 60』、昭和40年代に製造された物です。
愛知時計は明治25年創業の水野時計製造所を祖とする歴史ある時計製造メーカーです。
こちらの柱時計の文字盤にある『60Day』は、一度ゼンマイをいっぱいまで巻くと約2ヶ月稼働する「60日巻」の事です。
60日巻のゼンマイが出始めたのは昭和30年代の終盤以降であり、同社は1964年（昭和39年）には電気式のトランジスタ掛時計を製造開始したので、この時計は電気式と併売されていた時期＝機械（ゼンマイ）式の最晩年頃に作られた物と判ります。
大きめの文字盤で時刻の視認性はとても良いです。
文字盤の中央下には運針（稼働）用ゼンマイの巻量のインジケーターの窓があります。
ゼンマイをいっぱいまで巻くと白、その後使用するにつれて巻量が少なくなると白から赤に変わります。
※赤が出れば「巻直しのタイミング」となります。
本体各部に経年による細かな傷等はありますが、目立つような大きな傷や割れ・欠け等は無く、画像のように天面に吊り金具等が写り込む程の艶も残っていますので、状態としては比較的良い方だと思います。
時打は毎正時（0分）に時刻の数と毎30分に1回、やや高めのポーンポーンという澄んだ和音で鳴ります。
分解整備済み、振子・巻き鍵も付属します。
精度は季節（気温）やゼンマイの巻き始めと解ける寸前でも変わりますが、きちんと調整すれば平均して±0から2-3分以内／日で作動しますので、充分日常的に使用する事が出来ます。
サイズ／高さ：約42.5cm 幅：約26cm 奥行：約10.5cm
（いずれも最大部）
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