今岡時計店「TAISEN」ブランドの柱時計、昭和10年代に製造された物です。
大阪にあった今岡時計店は時計製造メーカーではなく、時計・貴金属を扱う商店で、ドイツのキンツレ等の特約店だったようです。
大正時代末期から戦後にかけては「TAISEN」または「TAISENGO（タイセン号）」というブランド名で柱（掛）時計を販売していました。
こちらの柱時計は全体的な形状はシンプルですが、文字盤のカバーガラスと振子室の窓が両方とも面取りをしたカットガラスになっているのが特徴です。
振子室の窓だけがカットガラスの物は多いのですが、両方ともに使われているのは珍しいと思います。
ガラスの状態も非常に良好で、厚みがあるので立体感があり、良い雰囲気になっています。
背面にはこの時計を新築記念（お祝い？）として昭和15年5月に贈った旨の文字があります。
本体各部に経年による傷はありますが、70数年前の物としては良いの状態だと思います。
分解整備済み、振子・巻き鍵も付属します。
精度は季節（気温）やゼンマイの巻き始めと解ける寸前でも変わりますが、きちんと調整すれば平均して±0から2-3分以内／日で作動しますので、充分日常的に使用する事が出来ます。
サイズ／高さ：約42cm 幅：約24.5cm 奥行：約9.5cm （いずれも最大部）
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