芸術新潮 つげ義春特集 304

芸術新潮 大特集
デビュー60周年
つげ義春 マンガ表現の開拓者



芸術新潮の2014年1月号は

デビュー60周年の「マンガ」家、つげ義春さんの特集です。


つげ義春さんの作品は、中学生の頃

短編誌の「影」とか「街」や「迷路」に載っていたのを

貸本屋で借りて読んでいたので知っていましたが……


それから10数年して、

ガロの増刊号（1968年6月発行） つげ義春特集で

「ねじ式」をみたときは　” これがマンガ？！”　と、

驚たものです。



芸術新潮 2014年1月号　新潮社刊 1,400円（税込）






「つげ式」名場面　　山下裕二




武術史家・山下裕二氏セレクトによる、つげマンガ名場面集。

左）「ねじ式」の一場面　
右）「李さん一家」
　　　まだ肥やし臭さの残るぼろ屋に引っ越してきた主人公
　　　「明日は南西の風でよい天気でしょう」
　　　などと言う人物がどことも無く現れ、一家は二階に居着いてしまう。




原画で読む「旅」 紅い花　



紅い花　短編 全16頁掲載

シンデンのマサジは
根性まがりのいけ好かんやつじゃ

と、サヨコはいった

掲載されている作品は印刷物でなく
原画ですので、フキダシの写植、
ホワイトやベタヌリの筆の跡までわかります。



多摩川で、つげさんとすれ違いたい　戌井昭人

原画で読む「夢」 外のふくらみ

始めての人のための つげ義春 Q & A　答える人 山下裕二

つげ義春のためのつげ義春

旅で撮る、旅を描く
つげさんの写真もなかなかいいですよ。

旅エッセイ再録 太海　鴨川　大原 / 定羲温泉

現在入手可能なつげ本



ロング・インタビュー 　つげ義春、語る。　



当時、作品やつげさんの書かれたものをみたとき、
ふと、自殺されるのでは……と、思いました。

この本で知ったのですが、「ねじ式」を描かれたときは
すでに自殺未遂を経験されていたようです。




「やなぎ屋主人」に一目惚れ　東村アキコ



高校生のときからのファンだという、漫画家の東村アキコさん。
手にしているのは、「つげ義春初期短編集」。
（下の 私の「つげ本」にもあるあります）
貸本屋向け短編誌「刑事」や「迷路」に掲載された
初期の作品が収録されています。





私の「つげ本」
すべて発売当時に購入したものです（一部）

左から
つげ義春作品集　青林堂　1969.4.15発行
漫画雑誌「ガロ」に発表したものを収録。

つげ義春初期短編集　幻燈社　1969.9.10発行
貸本屋向け短編誌「刑事」「迷路」に掲載されたものを収録。

月刊漫画 ガロ　つげ義春特集　青林堂　1968.6.10発行
書き下ろしの「ねじ式」他、短編11作品掲載。

無能の人　日本文芸社　1987.7.10発行
連作「石を売る」全6話掲載。



「つげ義春初期短編集」に掲載されている写真



32歳頃の写真でしょうか。
この「つげ義春初期短編集」は、つげさんの実筆サイン入りで、
1500部限定となっていて、私の本は 1244 です。



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