福来博士の「神通力の存在」 208-1
1
精神現象の驚異 その弐
福来博士の「神通力の存在」
![$郷愁のイラストレーション-神通力00](https://stat.ameba.jp/user_images/20120125/09/retro-illustration/32/21/j/o0537044211754343269.jpg?caw=800)
あなたは、その存在を、信じますか?
福来友吉の「神通力の存在」が
昭和2年10月 科学画報 精神現象の驚異号に
掲載される以前のお話
科学画報 精神現象の驚異号をご覧になってない方は、
こちらを先にどうぞ
明治30年代半ば催眠術ブームが起こり
催眠術応用をうたう民間療法士が現れる
明治42年
そんな中、熊本生まれの御船千鶴子
![$郷愁のイラストレーション-御船千鶴子](https://stat.ameba.jp/user_images/20110507/05/retro-illustration/68/d7/j/o0145003811211990398.jpg?caw=800)
(23歳)が千里眼
![$郷愁のイラストレーション-千鶴子写真](https://stat.ameba.jp/user_images/20110507/08/retro-illustration/6a/7f/j/o0170021011212127486.jpg?caw=800)
![$郷愁のイラストレーション-千里眼](https://stat.ameba.jp/user_images/20110507/05/retro-illustration/d5/48/j/o0085003711211985948.jpg?caw=800)
による体内透視能力の
持ち主として注目されるようになる。
千鶴子は義兄の清原猛雄に催眠術をかけられたのがきっかけで、
超能力者として目覚めたと言われている。
千鶴子は鈴木光司の小説『リング』に登場する超能力者、
山村貞子の母親「山村志津子」のモデルと言われている
*ちなみに、リング、貞子の曲で、
「く~る、きっとく~る」と聞こえる出だしは、実は、
「Oooh、きっと来る」だそうです。
曲名:HIIHのfeels like “HEAVEN”
明治42年8月
御船千鶴子が、京都帝国大学の前総長、木下広次の治療を行う
明治43年2月19日
そのことに興味を持った京都帝国大学の今村新吉が
熊本で御船千鶴子の能力を調べるため、カードを用いた透視実験を行う、
高い的中率であったという
東京帝国大学助教授 福来友吉
![$郷愁のイラストレーション-福来友吉](https://stat.ameba.jp/user_images/20110507/05/retro-illustration/f2/02/j/o0118004011211990400.jpg?caw=800)
明治2年 - 昭和27年
![$郷愁のイラストレーション-福来写真](https://stat.ameba.jp/user_images/20110507/08/retro-illustration/bf/5e/j/o0170024011212127487.jpg?caw=800)
(この写真は、マギー司郎さんに似ていますね)
明治42年4月9日
当時、催眠心理学を研究していた、東京帝国大学助教授 福来友吉が
このことに興味を持ち、今村新吉の二人で
より厳密な条件で実験を試みたがこのときは失敗。
その後、方法を変えて実験し多くが的中する。
その結果を受け、4月25日に福来が、東京帝大内で実験報告、
一躍脚光を浴びるようになる。
同年9月14日
福来は東京に御船千鶴子を呼び寄せ、
科学者たち、ジャーナリストらを集め公開実験が行うが
列席者の不信を買う。
それは、
千鶴子のが千里眼の透視実験を行う際に、立会人の同室を拒否したり、
背を向けた形で座り、千鶴子の手元が見えないようにするなど、
不審な行動が多く見られたからだ。
これをきっかけに、否定的な意見が、学者やマスコミの間に強まって行く。
明治44年
千鶴子はその後、明治44年1月、重クロム酸カリを服毒し、
自らの命を絶ってしまう
実は……
これから紹介する
科学画報 精神現象の驚異号に掲載された
福来友吉の「神通力の存在」には
御船千鶴子の話はいっさい出てこない
苦い思い出だったのかも知れない
![$郷愁のイラストレーション-念冩誕生](https://stat.ameba.jp/user_images/20110507/09/retro-illustration/28/e9/j/o0148004011212198572.jpg?caw=800)
念写とは手品ではない
念写とは観念の働きによりて、
乾板の膜に種々の形象を現出させることである
この念写という現象は、私(福来)が明治43年12月27日に、
丸亀の長尾夫人に就いて初めて発見したものである。
![$郷愁のイラストレーション-長尾郁子](https://stat.ameba.jp/user_images/20110507/05/retro-illustration/03/3a/j/o0116003811211990401.jpg?caw=800)
![$郷愁のイラストレーション-長尾写真](https://stat.ameba.jp/user_images/20110507/10/retro-illustration/f5/38/j/o0170021011212277526.jpg?caw=800)
明治43年11月21日
に「高」という一字を撮影した乾板を私の親友、
文学士菊池俊締氏(当時、丸亀中学校教頭)に預け、
長尾夫人に透視させることを依頼した。
ところが婦人はこれを「高」と透視して的中した。
さらに12月7日に、
私は「哉天兆」の三文字を撮影した乾板を菊池氏に送り、実験を依頼した。
婦人はこれを「哉天兆」の三字であると透視して見事的中、
驚くべし長尾夫人は
現像せざる乾板の物象を透視得たのである。
その長尾郁子も、ラジウムでインチキをしたと新聞にかかれ、
後に高熱を出し、病死してしまいます。
「神通力の存在」は、主に長尾郁子の実験の結果を記載しています。
その後福来博士は、
偽科学者、イカサマ師などと非難され、
東京帝国大学を追われるように去る。
「神通力の存在」は帝大退職後の高野山大学教授時代に執筆されたものです。
福来博士の「神通力の存在」は
長くなりますので別ページに掲載しました。
興味のある方、そして、忍耐力のある方は
こちらからどうぞ。
![$郷愁のイラストレーション-見開き](https://stat.ameba.jp/user_images/20110507/10/retro-illustration/89/9b/j/o0400035211212245179.jpg?caw=800)
右ページの写真 渡辺偉哉氏によりて霊光の文字を念写されたもの
![$郷愁のイラストレーション-No](https://stat.ameba.jp/user_images/20120105/15/retro-illustration/d3/d4/j/o0160005911717233254.jpg?caw=800)
![$郷愁のイラストレーション-閲覧](https://stat.ameba.jp/user_images/20120105/15/retro-illustration/cd/c6/j/o0123005211717216069.jpg?caw=800)
![$郷愁のイラストレーション-前号](https://stat.ameba.jp/user_images/20120105/15/retro-illustration/be/c2/j/o0102005211717216072.jpg?caw=800)
![$郷愁のイラストレーション-次号](https://stat.ameba.jp/user_images/20120105/15/retro-illustration/8b/82/j/o0101005211717216070.jpg?caw=800)
![$郷愁のイラストレーション-最新](https://stat.ameba.jp/user_images/20120105/15/retro-illustration/d3/93/j/o0124005211717216073.jpg?caw=800)
精神現象の驚異 その弐
福来博士の「神通力の存在」
![$郷愁のイラストレーション-神通力00](https://stat.ameba.jp/user_images/20120125/09/retro-illustration/32/21/j/o0537044211754343269.jpg?caw=800)
あなたは、その存在を、信じますか?
福来友吉の「神通力の存在」が
昭和2年10月 科学画報 精神現象の驚異号に
掲載される以前のお話
科学画報 精神現象の驚異号をご覧になってない方は、
こちらを先にどうぞ
明治30年代半ば催眠術ブームが起こり
催眠術応用をうたう民間療法士が現れる
明治42年
そんな中、熊本生まれの御船千鶴子
![$郷愁のイラストレーション-御船千鶴子](https://stat.ameba.jp/user_images/20110507/05/retro-illustration/68/d7/j/o0145003811211990398.jpg?caw=800)
(23歳)が千里眼
![$郷愁のイラストレーション-千鶴子写真](https://stat.ameba.jp/user_images/20110507/08/retro-illustration/6a/7f/j/o0170021011212127486.jpg?caw=800)
![$郷愁のイラストレーション-千里眼](https://stat.ameba.jp/user_images/20110507/05/retro-illustration/d5/48/j/o0085003711211985948.jpg?caw=800)
による体内透視能力の
持ち主として注目されるようになる。
千鶴子は義兄の清原猛雄に催眠術をかけられたのがきっかけで、
超能力者として目覚めたと言われている。
千鶴子は鈴木光司の小説『リング』に登場する超能力者、
山村貞子の母親「山村志津子」のモデルと言われている
*ちなみに、リング、貞子の曲で、
「く~る、きっとく~る」と聞こえる出だしは、実は、
「Oooh、きっと来る」だそうです。
曲名:HIIHのfeels like “HEAVEN”
明治42年8月
御船千鶴子が、京都帝国大学の前総長、木下広次の治療を行う
明治43年2月19日
そのことに興味を持った京都帝国大学の今村新吉が
熊本で御船千鶴子の能力を調べるため、カードを用いた透視実験を行う、
高い的中率であったという
東京帝国大学助教授 福来友吉
![$郷愁のイラストレーション-福来友吉](https://stat.ameba.jp/user_images/20110507/05/retro-illustration/f2/02/j/o0118004011211990400.jpg?caw=800)
明治2年 - 昭和27年
![$郷愁のイラストレーション-福来写真](https://stat.ameba.jp/user_images/20110507/08/retro-illustration/bf/5e/j/o0170024011212127487.jpg?caw=800)
(この写真は、マギー司郎さんに似ていますね)
明治42年4月9日
当時、催眠心理学を研究していた、東京帝国大学助教授 福来友吉が
このことに興味を持ち、今村新吉の二人で
より厳密な条件で実験を試みたがこのときは失敗。
その後、方法を変えて実験し多くが的中する。
その結果を受け、4月25日に福来が、東京帝大内で実験報告、
一躍脚光を浴びるようになる。
同年9月14日
福来は東京に御船千鶴子を呼び寄せ、
科学者たち、ジャーナリストらを集め公開実験が行うが
列席者の不信を買う。
それは、
千鶴子のが千里眼の透視実験を行う際に、立会人の同室を拒否したり、
背を向けた形で座り、千鶴子の手元が見えないようにするなど、
不審な行動が多く見られたからだ。
これをきっかけに、否定的な意見が、学者やマスコミの間に強まって行く。
明治44年
千鶴子はその後、明治44年1月、重クロム酸カリを服毒し、
自らの命を絶ってしまう
実は……
これから紹介する
科学画報 精神現象の驚異号に掲載された
福来友吉の「神通力の存在」には
御船千鶴子の話はいっさい出てこない
苦い思い出だったのかも知れない
![$郷愁のイラストレーション-念冩誕生](https://stat.ameba.jp/user_images/20110507/09/retro-illustration/28/e9/j/o0148004011212198572.jpg?caw=800)
念写とは手品ではない
念写とは観念の働きによりて、
乾板の膜に種々の形象を現出させることである
この念写という現象は、私(福来)が明治43年12月27日に、
丸亀の長尾夫人に就いて初めて発見したものである。
![$郷愁のイラストレーション-長尾郁子](https://stat.ameba.jp/user_images/20110507/05/retro-illustration/03/3a/j/o0116003811211990401.jpg?caw=800)
![$郷愁のイラストレーション-長尾写真](https://stat.ameba.jp/user_images/20110507/10/retro-illustration/f5/38/j/o0170021011212277526.jpg?caw=800)
明治43年11月21日
に「高」という一字を撮影した乾板を私の親友、
文学士菊池俊締氏(当時、丸亀中学校教頭)に預け、
長尾夫人に透視させることを依頼した。
ところが婦人はこれを「高」と透視して的中した。
さらに12月7日に、
私は「哉天兆」の三文字を撮影した乾板を菊池氏に送り、実験を依頼した。
婦人はこれを「哉天兆」の三字であると透視して見事的中、
驚くべし長尾夫人は
現像せざる乾板の物象を透視得たのである。
その長尾郁子も、ラジウムでインチキをしたと新聞にかかれ、
後に高熱を出し、病死してしまいます。
「神通力の存在」は、主に長尾郁子の実験の結果を記載しています。
その後福来博士は、
偽科学者、イカサマ師などと非難され、
東京帝国大学を追われるように去る。
「神通力の存在」は帝大退職後の高野山大学教授時代に執筆されたものです。
福来博士の「神通力の存在」は
長くなりますので別ページに掲載しました。
興味のある方、そして、忍耐力のある方は
こちらからどうぞ。
![$郷愁のイラストレーション-見開き](https://stat.ameba.jp/user_images/20110507/10/retro-illustration/89/9b/j/o0400035211212245179.jpg?caw=800)
右ページの写真 渡辺偉哉氏によりて霊光の文字を念写されたもの
![$郷愁のイラストレーション-No](https://stat.ameba.jp/user_images/20120105/15/retro-illustration/d3/d4/j/o0160005911717233254.jpg?caw=800)
![$郷愁のイラストレーション-閲覧](https://stat.ameba.jp/user_images/20120105/15/retro-illustration/cd/c6/j/o0123005211717216069.jpg?caw=800)
![$郷愁のイラストレーション-前号](https://stat.ameba.jp/user_images/20120105/15/retro-illustration/be/c2/j/o0102005211717216072.jpg?caw=800)
![$郷愁のイラストレーション-次号](https://stat.ameba.jp/user_images/20120105/15/retro-illustration/8b/82/j/o0101005211717216070.jpg?caw=800)
![$郷愁のイラストレーション-最新](https://stat.ameba.jp/user_images/20120105/15/retro-illustration/d3/93/j/o0124005211717216073.jpg?caw=800)