ゲームソフトについて好き勝手語ってきたこのシリーズですが、今回は少しハードにフィーチャーして語らせてください。スポットライトを当てるのは、もちろんこの子。任天堂によって生み落とされた狂気のおもちゃバーチャルボーイです。



一番好きなゲームハードは?と問われれば、テレビゲームならニンテンドウ64、携帯ゲームならゲームボーイカラーと答えるぼくですが、そのどちらにも属さないバーチャルボーイくんのことももちろん大好きです。世間では「失敗ハード」とか「任天堂の黒歴史」とか言われがちですが、そんなに悪い子じゃないんです!ということを言いたくて、今回は筆を執らせてもらいました。


 評価点

まずこのレトロフューチャーって感じのゴテゴテした見た目が本当に大好き。カラーリングも赤と黒でクールにまとまっててたまりません。



外箱も無骨な感じでかっこいい!



『仮想世界(バーチャルワールド)へようこそ!』だったり、『21世紀のエンターテイメント』だったり、箱裏に書かれている文言からもなんとも時代を感じて堪りません。

ゲーム体験としても、視界の全てが立体視のゲーム画面に包まれる没入感はやっぱりワクワクさせられます。これはまさに携帯ゲーム・据え置きゲームのどちらにもない魅力です。

それに、昨今でもまだまだ珍しいVRゲームが1995年に世に出ていた事実にも心が躍ります。当然、今のものと比べれば技術は相当劣りますが、技術的な制約や、前例がない中での試行錯誤の跡を見取ることもレトロゲームの楽しみ方ですよね。




ちなみに今回はVB本体の話なのであまり踏み込んで話しませんが、ぼくはこの『レッドアラーム』が大好きです。ジャンルはシンプルな3Dシューティングで、身も蓋もない事を言えばゲーム性はほぼスターフォックスです。




このワイヤーフレームで表現されたグラフィックがたまらなく好きで……。シンプルでスタイリッシュな感じがゲーム性とマッチしてて非常にクールなのです。


 不満点

再三言われてると思いますがまず言わせてください。


すっごい目が疲れる!


数十分遊んだだけで視界がチカチカしてきます。普段乗り物や3Dゲームでは滅多に酔わないぼくですが、こればっかりはどうにも長時間遊べません。頭痛くなってくる。

ただ、公式でもその点は考慮されているようで、一定時間遊ぶとゲームを一時中断してくれるオートマティックポーズ機能が搭載されています。はっきり言って焼け石に水だけど。

あとこれはコレクター目線での文句ですが、ソフトが全然ありません。調べてみたらそもそもリリースされたソフトがたったの19本だけだそうで。どこを見に行ってもVBのソフトを取り扱っているお店が何処にもないのです。



ぼくが買ったのはたまたま本体とソフト9本が抱き合わせで売られている商品だったので、VBでリリースされたソフトの約半分は手元にあるのですが、ここまで来ると全部揃えたくなるのがコレクターの生態というもの。いつか残りの10本も買い揃えたいものですな。


そんなVB君ですが、今から遊ぶなら特段のこだわりがなければSwitch版が断然おすすめです。実機は高い上にソフトも手に入りづらい。その上、Switch版なら未発売ソフトまで遊べてしまいます。専用の周辺機器が必要にはなりますが、VB本体とソフトを用意する手間と費用に比べれば遥かにお買い得です。廉価版もペーパーモデルもあるし。





ガワはそのまんまVB実機なので、コントローラーの違いにさえ目を瞑ればプレイ体験もほぼそのままに楽しむことができます。困った……実機で遊ぶメリットってないんじゃないか?

食わず嫌いしないで機会があれば是非手に取ってみてください。『レッドアラーム』とか『マリオズテニス』とか、少ない中でもひっそりと名作ソフトは生み出されていたんです。そしてめちゃくちゃ3D酔いしよう。