前回MOTHERシリーズについて語りましたが、正直ぼくはRPGというジャンルがあまり得意ではないのです。今までに遊んだ作品もポケモンシリーズ全般、MOTHER3部作、マリオストーリー、マリオ&ルイージRPG、マリオ&ルイージRPG3!!!……と数えられる程度のもの。アクションゲームの畑で生まれ、マリオとドンキーコング、あとゴエモンに育てられたのでアクション性の薄いゲームはどうも長続きしません。
そんなぼくが愛してやまないRPGが「カエルの為に鐘は鳴る」なのです。
(今回の記事は布教も兼ねていますので、極力ネタバレは無しでいきます。)
不遇の名作
正直なことを言ってこのゲーム、完成度の割にあまりにも知名度が低いです。おそらく大半の方が知らないと思いますので、ざっと概要をお話しします。
ジャンルは先述の通りRPGです。もっと言うとアクションRPGって感じが近いのかも。街の中を探索して買い物をしたり会話をしてストーリーを進めるパートと、ゼルダの伝説のような見下ろし型、もしくはスーパーマリオブラザーズのような横から視点のダンジョンを探検するアクションパートがあります。そしてストーリーとしては下記の通り。公式ホームページからの引用です。
むかしむかしあるところにカスタード王国とサブレ王国という、仲のよいふたつの国がありました。そして、それぞれの国には同じ年頃の王子サマがおりました。
カスタード王国のリチャードは、ちょっぴりおシャレでクールな王子サマ。
サブレ王国の王子は単細胞で熱血漢、情にはもろいお金持ちのおぼっちゃま。
ふたりは良きライバルでしたが、剣術の試合だけはなぜかリチャードに勝てないサブレ王子でした。
そんなある日、ふたりのもとに大変なニュースが届きました。
絶世の美女とうわさの高い「ティラミス姫」の治めるミルフィーユ王国が、悪の大魔王デラーリン率いる「ゲロニアン軍団」に占領されてしまったのです。
さあ大変!ふたりは姫を助けるため、ミルフィーユ王国に向けて旅立つのでした。
まさに王道を地で行くようなお話です。こういうのでいいんだよこういうので。 |
そしてなんと本作はレベルの概念がありません。道中手に入る武器や盾のランクが上がることで主人公が強くなっていくシステムです。そして戦闘システムもちょっと変わっていて、ドラクエやFFのようなコマンド式ではなく、完全オートバトル。プレイヤーが関与できるのは、敵から逃げるか、アイテムを使うかのコマンドのみ。つまりその敵に勝てるかどうかは、残り体力と装備で戦う前から決まっています。シンボルエンカウントなので場面によっては避けて進むこともできます。ぼくはRPGのレベリング作業が死ぬほど嫌いなので、この仕様は大変好みでした。
個性的なキャラクターたち
やっぱりRPGに欠かせない要素はこれですよね。まずは主人公のサブレ王子とそのライバルのリチャード王子の二人から語らせてもらいます。
サブレ王子は王子というだけあって金持ちのボンボンで、その財力を振りかざすシーンがいくつかあるんですが、それが困ってる子どもを助ける為だったり、姫様を助けに行く船を出させる為だったり、目的を達成する為の手段として、出すべき場でお金をじゃぶじゃぶ使うので全然鼻につかないというか、気持ちのいい性格なんですよね。
そんなサブレ王子のライバル、リチャード王子は、絵に描いたようなキザな2枚目キャラで、剣技ではサブレに負けたことがないらしいです。旅の道中でも市民にサブレ王子の図に載りやすい性格について吹聴したり、一歩先を行って嫌味を言ってきたり、なかなかいい性格をしてますが、サブレ王子が自分に剣で勝てない理由をEDで語ったり、なんだかんだいい友人なのがなんだか憎めません。
その他にもいかにもアヤシイ魔女のマンドラや、盗賊のジャム、行商人の甚兵衛、カザンオールスターズ(このパロディネームは初めて見た時大笑いしました)などなど、モブキャラの個性も大爆発しています。
手頃に遊べるボリューム感
元々携帯機で出たソフトということもあり、ボリューム自体は割とあっさりしています。長くても5〜6時間もあればクリアできるくらい。そんな中で、くすりと笑えるコミカルな会話劇や、ほろりと涙の出るような展開に、胸熱のラストバトル。そして張り巡らされた伏線をきっちり回収した上で最後にでかい爆弾を落としてくるオチと、限られた容量の中にギュッと詰め込まれています。(ネタバレしたくないから芯を食ったことが言えない涙)
レトロゲームが魅力的で、今なお人を惹きつけてやまないのは、限られた容量という制約の中で、プレイヤーを楽しませるために当時のクリエイターさんたちが必死に工夫を凝らした末に生まれたものであるからと思っています。
まとめ
そんな本作ですが、今から遊ぶなら余程のこだわりがないならSwitchのNintendo Classicsで遊ぶのが一番手っ取り早いと思います。
エンディングで"See you again!"と言っておきながら未だ何の音沙汰もないですが、いつかきっと新作が出ると信じてぼくは今日も待っています。信じてるでインテリジェントシステムズ。