私の中学生時代は、通学の車内で星新一さんのショートショートを読むことが多かったのですが、読むことよりむしろ、挿絵の真鍋博さんが気になっていました。新潮文庫、角川文庫など、全て本棚に並べて満足していた時でした。真鍋博さんは未来図を描く事が多く、また緻密な街の絵地図、カラフルなアート図など私には心に強く突き刺さり、直筆をいつしか手に入れたいと考えていました。ところが、真鍋博さんのデッサンや出版社への指示図、画稿はほぼ、本人から返還回収要請があり、最終は出身地の愛媛の美術館にほぼ収められてしまいました。極、稀に本人に返還されずに出版社に残ったモノが、市場には流れることがあるようです。しかし画商さんに聞いても 『見たことないねえ。版画もみたことないし』、古本屋の店主や古書展で尋ねても、『本はあるけど見かけないねえ。』の返事でした。数年前に神田の古本屋でキリンのペン図が売りに出されて手にしたのですが、作者が真鍋博さんというだけで満足できなくて、手放してしまいました。やっぱり未来図じゃなければダメだとし、暫く時間が経ちました。今回は雑誌か何かの画稿で、どうなる21世紀 というタイトルで福島正実さんが文は担当した画稿ののようです。5枚セットですが、実際は3枚がメインで自動車のロータリーエンジン図やこのタイトルの原案はセットにならないと意味がありませんね。古書サンエーさんのオーナーY氏がプライベートでも欲しくなり、市場で昔に落札したようですが、『真鍋博の画稿はやはり当たり前だけど、ないんだよ!』でした。


小さなイラストですが直筆には間違いありません。😆


ロータリーのエンジンの図案。

真鍋博事務所のマークがはいる原稿紙。
未来の子供たちの様子が描かれています。



未来の学習スタイルの予想図。



合計5点。これで真鍋博さんの直筆イラストが入りコレクションは十分。

お気に入りの真鍋博 イラスト満載の本のコレクション

1966年初版。20年後は1986年でした。最近になり現実化したものもありましたが、現実はあまくないですね。

1968年初版。真鍋博さんらしい細かなイラストが楽しめて単語の勉強にもなります。

細かな線で街が描かれた 鳥の眼。当時のものですがスコープな欠品。再販が数年前にされました。
川崎の古本屋で1000円で見つけたのが思い出です。

1969年初版。イラストと共に現実との対比が楽しめます。

1971年初版。今では大変なプレミアムがついている真鍋博さんの人気の絵本。自動車好きな私もお気に入りの一冊。

1983年初版。星新一さんの文庫本からまとめた1冊。

2020年初版。2000年に亡くなった真鍋博さんの全てが詰まっている1冊

2022年初版 文庫本、単行本、業界誌、雑誌など本の表紙になったイラストを網羅していて、眺めて楽しむ本です。

↓額装が完成しました。