久々に日本の自動車の考古学の資料の紹介です。私の生まれる前の時代の国産車への興味から大正、明治時代へと遡るべき、資料を集めたりしています。

大正時代、明治時代は鉄工所、機械をつくる町工場から自動車へのチャレンジも多数ありましたが、泡のように消えて歴史にはほぼでてきませんが、この前田鉄工所もそんな会社になります。
勿論、このクルマの写真も色々な自動車研究した本にも恐らく登場はしたことはないと思います。
大正20年(1920年)の会社設立冊子です。このような冊子で販路や協力を仰いだのでしょう。
創立事務所は大阪市南区下寺町4丁目4560となっており現在の天王寺区下寺町にあたります。
クルマの寸法はありますが、エンジンについては馬力のみの表記です。3輪、4輪共に3人乗りとしており、このようなクルマの発達からダットサンなどが登場することになるわけです。発起人の名前を1つ1つ調べると、その資料を持つご子息に繫がる
可能性はありますがかなり難しく、これ以上は紐解けません。


4輪

3輪

ポンプ車として放水しています。