こんにちは。
手隙(てすき)なので、俺が知っている歴史の話を少し書いてみようと思う。
なお、内容は史実と伝説、噂や憶測を含み、細かい部分を補完するために、ネットで少し調べたことをご容赦願いたい。
また、できるだけ分かり易く書くため、本来の意味から外れたり、間違いも含むことを明記しておく。
ヨーロッパの歴史を語る上で欠かせないのが、宗教である。
色々な宗教があると思うが、ここではユダヤ教、キリスト教、イスラム教について軽く触れておく。
ユダヤ教というのは、ユダヤ人は神に選ばれた選民であり、ユダヤ人だけが救われる、という教え。
キリスト教というのは、ユダヤ人であったキリストがユダヤ教に疑問を抱き、神を信じる者は全て救われる、と説いた教え。
イスラム教は、アッラーの神を信仰しコーラン(イスラム教の聖典)の教えを守る宗教。
これら3つの宗教には共通点がある。
一つは唯一神を信仰対象にしていること。
もう一つは、それぞれの聖地が現在のイスラエルの首都エルサレムだということ。
注意してほしいのが、現在では「ユダヤ人=ユダヤ教徒」ではないという点。
定義は色々とあり、それぞれ議論はあるが、現在ではそうらしい。
3つの大きな宗教の聖地が同じだったことで、古くからいざこざが絶えない。
今のイスラエルは、第二次世界大戦で行き場のなくなったユダヤ人を、大国同士で話し合って、ユダヤ人の居住地と決めた国である。
そこに聖地も含まれていたため、現在でも戦争が絶えない。
で、話を戻すと、この中のキリスト教が世界的に広まることになる。
バチカンには法王もいるし、とりわけヨーロッパには深い歴史がある。
中世、キリスト教が広まったヨーロッパ各国が、聖地エルサレムを奪還しようと十字軍が結成される。
一度聖地を取り戻したが、十字軍に参加した兵の多くがそれに満足し帰国してしまった為、再び奪われた。
この一連の出来事で活躍したのが、テンプル騎士団である。
テンプル騎士団は、ヨーロッパ各地に存在し、ある事業を行っていることで巨大な財を成していた。
それは現在でいう、銀行業務である。
その他にも、十字軍遠征で得た聖遺物なども所有していたという。
聖遺物とは、キリストにまつわる遺品と考えていいかと思う。
その中で一番有名なのが、「聖杯」である。
聖杯とは、キリストが最後の晩餐で使ったものと言われてるが、現在ではキリスト教で行われる儀式、聖餐(せいさん)で使われる杯を指す。(後者は聖遺物ではない)
それ以外にも、聖槍、聖骸布(キリストの遺骸を包んだ布)など、キリストが触れたものが一般的に聖遺物とされている。
これらの聖遺物は、複数残っており、聖杯だけでも数点保管されている。
聖槍で有名なのが「ロンギヌスの槍」だが、これはローマ兵であったロンギヌスが、キリストが死んだことを確かめるために脇腹を突いた槍であるとされている。
ロンギヌス云々は、創作のようだが、それ以外にも聖槍は数点存在する。
聖骸布も、数点。
聖杯については、聖杯伝説なるものも存在する。
聖杯伝説とは、今でいうファンタジー小説みたいなもの。
聖遺物の聖杯とは根本的に異なる。
話を戻すと、テンプル騎士団は銀行業務を行っていたので、預金や金貸しなども行っていた。
それらの客には、各貴族や王なども含まれていた。
当時、財政難に苦しむフランスの王、フィリップ4世(美男王)はテンプル騎士団に多額の借金をしていた。
勿論、フランスは財政難なので、返済のあてはない。
そこで、教皇庁の教皇、フランス人のクレメンス5世と手を組み、テンプル騎士団をつぶすことで、借金の踏み倒しと資産の没収を画策する。
しかし、テンプル騎士団には何の罪もない。
どうするか。
そこであるアイデアがひらめく。
異端審問にすればいいじゃない。
そこで、ある日突然テンプル騎士団の団員たちは、罪人として捕らえられた。
反キリストや悪魔信仰などの罪を被せられ、その罪を自白するまで拷問にかけられた。
これらの大半はフランス国内で実施された。
フランス以外では、テンプル騎士団が名前を変えて存続したが、テンプル騎士団自体は団長や指導者が捕らえられたこともあって、壊滅した。
フィリップ4世は資産を没収したのだが、それほど多くの物ではなかったと言われている。
また、所有していたとされた聖遺物も、見つからなかった。
このことから、テンプル騎士団の莫大な財は、どこかに隠されているのではないか、という話になった。
それらの真偽は不明だが、現在でもこの話を信じている人はいるみたいだ。
とまぁ、拙い記憶をたどって書いてきました。
長文になってしまって申し訳ない。
冒頭にも述べたように、間違いも結構ありそう。
まぁ、趣味で読んだり見たり聞いたりしたことなので、勘弁してくれ。
お酒呑まないと、調子出ないなぁ。