前回の続き。
その転機とは、T&Eソフトの「ハイドライド」である。
電気屋で、PC-6001だかPC-6601だかX1だかで動いているのを観たが、それがMSXで発売されるのだ。
日本ファルコムの「ドラゴンスレイヤー」と双璧を成す、日本国産のアクションRPGである。
もちろん、予約して発売日に買いました。
今でも覚えている、価格は4800円だった。(消費税はもちろんなかった)
その当時は、ROMカートリッジはあまり容量がなかった。(8KBとか16KBとか)
そのため、ハイドライドも最初はカセットテープでの販売だった。
カセットテープとは、その昔、音楽などを録音するのに使っていたメディアである。
ハイドライドの特徴は、謎が各機種によって違う事だった。
ただ単にレベルを上げれば、クリアとはならなかったのだ。
その謎を解かないと、最終ボスにはたどり着けなかった。
もちろん、そのゲームに夢中になりました。
しかし、最後の謎が解けなかった。
その謎を解いたのが、「MSXマガジン」や「テクノポリス」という雑誌だった
。
MSXマガジンは、最後の方のページに今まで出ていたMSXのソフトを紹介していた。
テクノポリスは、ちょっとエッチな雑誌だったが(エッチなソフトの紹介をしていたという意味)、ユーザーフレンドリーで最初に買ったパソコン雑誌だった。(後に同人ソフト雑誌になっていったが)
なにしろ、MSXを持っている友人も少なかったし、ましてやハイドライドを持っている友人はいなかった。
情報は、ゲーム雑誌から得るしかなかったのだ。
その謎はなんの脈絡もなく理不尽な物だったが、当時としては当たり前だった。
ハイドライドを何回も解いた頃、次なるゲームに手を出す事になる。
つづく。