札幌から稚内まで特急で行きます。

早朝の列車に乗っても稚内着は昼過ぎです。

稚内から宗谷岬までのバスは片道小一時間掛かります。

そうなると稚内からの帰りの列車は夕方発になります。

(列車の本数が少ないのです。)

利尻や礼文に行くならそのまま稚内に泊まる事になるのでしょうが、冬に行っても寒いだけだと思って今回は止めました。

 

翌日は網走まで行って流氷を見たいので宿泊は分岐駅である旭川にしました。

 

フリーパスを活用して旭川行きの始発特急に乗ります。

そして旭川のホテルに荷物を預けて、予定の稚内行きに乗ることにしました。

こうすれば荷物を持って宗谷岬に行く必要はありません。

正にフリーパスだから出来る技です。

 

その代わり余りに早朝であるため、札幌駅では開いている店がほとんどなく朝食に暖かいものを食べることが出来ませんでした。

マクドナルドも開いていませんでした。

 

旭川では1時間弱あったので、ホテルまで行ってチェックインも済ませて(地域クーポンをもらって)駅に戻っても余裕でした。

この方法のメリットは荷物を持たずに移動できることですが、途中でトラブルがあって旭川に戻ることが出来ない場合には荷物無しで泊まることになります。

冬なので雪による列車の運行状況が一番の心配事です。

 

稚内で荷物を預ける方法もありますが、駅のコインロッカーを探したり空いていないときの心配をするくらいなら身軽な方が楽です。

 

幸いにして晴れていたので問題なく荷物を預けて稚内に向かうことが出来ました。

 

稚内では駅で宗谷岬までの往復チケットを購入できました。

お昼ごはんをどうするか悩みましたが、宗谷岬で寒い思いをするだろうからそこでラーメンを食べようと考え、列車の中で旭川で買ったお菓子を食べておきました。

 

時間通りにバスが来て宗谷岬まで順調に走ります。

海岸を走る時にはどうみても路面が凍っているように見えますが、バスは何事も無いように走ります。

宗谷岬では観光客が何人も降りました。

真冬でもそれなりに人気の観光地なのでしょう。

でも風が吹いていたので温度計はマイナス8℃と表示されていましたが、体感的にはそんなものでは無いと思える状態でした。

スマホで記念撮影をした後でポケットから別のカメラを取り出そうとしましたが、スマホ撮影中手袋を外していたため手がかじかんでカメラを出すことが出来ないほどでした。

 

この寒さの中で食べるラーメンは絶対に美味しいだろうと期待したのですが、店屋が開いていません。

お土産屋さんで話を聞くと、連休以降でないと食べ物やさんは開かないそうです。

寒いしお腹も空いた状態でバスを待ちます。

バスの待合室があるのでその中に入りましたが、暖房が無く氷が張っている状態でした。

それでも風を防いでくれるだけで十分にありがい存在でした。

 

帰りのバスに乗った時は天国のようだと思ったものです。

 

ところが稚内に帰ってびっくりしたのが、食堂が開いていないのです。

昼の営業と夜の営業の間の休憩時間でした。

歩いて探せば営業中のお店もあったのでしょうが、ともかくお腹が空いていたので駅にあるコンビニでラーメンを買って温めてもらってそれを食べました。

生き返りました。

 

遅い昼食でしたが、旭川到着が夜の9時過ぎなのでそれまで持つかなと思っていたのです。

ところが同じ状態が旭川で発生しては大変だと思いコンビニ弁当を買って列車に乗り込みました。

夕方5時前に出る列車ですが既に真っ暗な中での出発です。

暗いと外の状況が分かりません。

吹雪になっていても分からないのです。

ともかく無事旭川に着くことを祈りながら乗っていました。

 

幸い遅れもなく旭川に着き、就寝です。

 

この日の観光は宗谷岬だけでしたが、体験的には十分だったと思います。

日本の北の端ですが、寒さだけでそれを実感することが出来ました。

結果的にこの北海道旅行の中で一番寒いと感じたのがこの宗谷岬でした。

 

暖かいホテルの中で寝ることが出来る幸せを噛み締めながら眠りにつきました。

3日目は網走で流氷観測船です。

それはまた次回。