2011年の正月は新築の家で、家族みんな幸せいっぱいのスタートとなりました。
そんなか、2011年3月、東日本大震災が起こりました。
幸い自宅は鹿児島でしたので、地震と津波による直接的な被害は、全くありませんでしたが、テレビで報道される現地映像は、想像を絶するものでした。
遠く離れた鹿児島の地にいる自分達に、これからどのような影響が出てくるかは、全く想像もつきませんでしたが、週明け直ぐに仕事上で影響が出始めました。
東北や関東地方の企業より購入していた原材料が、当面の間入荷できない、生産再開の見込みが無いので製造中止とさせて下さいなどと連絡が入りだしました。
この影響で、私の勤めていた工場では、生産がストップしてしまうラインが出始めました。
さらに、私の勤務していた工場では、テレビ向けの部品も多く生産していましたが、地デジの切替の影響で、需要を先取りしてしまっていたため、さらにこの年は急激に生産が落ち込み始めました。
私は、この地デジへの急激な切替は、日本の家電メーカーを弱体化を、さらに加速させてしまった大きな原因のひとつではないかと思っています。
日本全国一気に地デジに切り替えると言う事は、ほとんどの家庭で、テレビを一斉に切り替えなくてはならないということです。
そうすると、テレビを作っているメーカーでは、次の年は需要が落ち込むとわかっていても、増産のための過剰な投資をしなくてはなりません。
案の定、次の年は、需要がぱったりとなくなり、シャープやパナソニック、ソニーなどのテレビ関連の工場があちこち閉鎖に追い込まれていってしまいました。
では、過剰投資しなければどうなったかというと、私の想像ですが、韓国や台湾の海外メーカーにユーザーを持っていかれてしまったと思います。
一度離れたユーザーはなかなか戻ってきてくれないので、お客さんを逃がさないための苦しい選択だったんでしょうね。
政府は、地域別に段階的に切替を進めるべきだったんではないかと個人的には思います。
そして、例外なく、私の勤めていた工場でも急激に経営が悪化してきていました。
勤めていた工場というよりも、その親会社の方がダメージは大きかったようです。
ですので、大規模なリストラがまた、ありそうな予感がしていました。