フランスより入荷しましたアールデコを代表するアンティークランプの巨匠たち
DEGUE ANTIQUE LAMP 1930
日本ではあまりなじみがないかもしれませんが、
ミューラー、シュナイダー、ドームなどと同じくガラス工芸では
いろんな意味で有名な工房です。
始まりは1920年にトルコ出身のダヴィッド・ゲロンが工房を設立し、
高級ガラス事業の拡大を進め、他工房から熟練の職人を引き抜いたり、デザインを盗用したりと、なにかと世間を騒がせたガラス界の問題児です。
しかし、悪評とは裏腹にその技術は他工房と肩を並べるほど繊細かつ大胆。
今回入荷したアンティークランプは現代のモダンな空間にもなじむシンプルなガラスデザインで和室や玄関・寝室などに合いそうですね。
元はドームの工房で働いていたシュナイダー。
1913年に独立し、兄が経営を弟が製作監督としてガラス工房を設立。
日本でもコレクターの多い言わずと知れたガラス界の巨匠です。
そんなシュナイダーの工房で上で紹介した「デュゲ」はやらかします。
幾何学模様を得意としていたシュナイダーのデザインを職人ごと引き抜いたのです
デュゲ、さすがです。
個人的にはドームの工房で働き、独立した王道のシュナイダーよりもベンチャー的デュゲの戦略スタイルの方がドラマがあって面白いと感じてしまいます。
MULLER ANTIQUE LAMP
ミューラーはモーゼル地方のガラス一家に生れたガラス界の申し子(達)
10人兄弟の内10人中5人があのエミール・ガレの工房で学んだというから、
面白くもなんともありません。
むしろ実家に残った5人の方が気になります。
兄弟の半分が当時の最先端デザインを学びに行くというのに、自分たちは実家の工房で悶々としなかったのか・・・
そんな家族みんながみんな同じガラス工芸の道を進み、それぞれが枝分かれ状に独立した工房をもつのですが、
1895年に三男のアンリが独立し、リュネヴィルに工房を開きました。
それがミューラー工房のはじまりとなります。
その後、他の兄弟達も次々と工房に参加し、最終的に家族一団となってミューラーガラス工房を経営することとなります。
と、自分の勉強の為に調べながらご紹介してまいりました。
デュゲ=新参者、シュナイダー=王道、ミューラー=サラブレッド、
それぞれの工房独立までの道のりや環境がまったく違う面白さがありますね。
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