ざっと読み終えた本とか
なんだか途中で中断していた本を

久しぶりに開いて、
うわっ!という言葉に会うことありませんか?

今夜は電車の中で、声あげそうになった。

長く引用すると、各方面よろしくないので
自分訳でかいつまむと、それはこんな言葉だった。

「知ってほしいことは、
わたしは、昔、語り部ではなかったということ。
語り部になる以前は、あなた方と同じ席、
そう、聞き手だったのだ。

なろうと思ってなったのではない。
少しずつそうなっていった。

自分の運命の道を歩みだしていることさえ、気づかなかった。
穏やかに、静かに、少しずつ。
煙草のエキスや薬草の力を借りたわけでもない。

私は、一人で見つけた」

2010年にノーベル文学賞を受賞したバルガス=リョサの
『密林の語り部』という作品でした。