
今夜、選挙速報を切り替えてみた映画です。
18世紀末英国議会で、数十年をかけて奴隷貿易廃止運動に取り組んだ
政治家ウィリアム・ウィルバーフォースの半生が描かれています。
タイトルは、奴隷船の船長だったジョン・ニュートンが作詞した賛美歌
「アメイジング・グレイス」から。ジョンは、ウィルバーが運動を
推進する精神的支柱として、何度か登場します。
2006年の作品で翌年英国では公開されていますが、
日本では2011年だったのですね。
主人公が自分の正義を信じて進む力は圧倒的ですが
映画では、若い2人の政治家ウィリアム ピットとウィルバーの
友情と政治家としての成長も魅力的に描かれます。
(二人がシャツ姿で庭を走るシーンは、なんだかよかった。
小ピットは大英帝国の植民地政策を推し進めた人、という印象が
強かったのですが、映画ではそのあたりはあまり描かれていません。
それにしても、24歳で首相就任とはびっくり!)
また、のちに妻となるバーバラとの会話を通して、
ウィルバーが再び闘う力を取り戻す場面も良かった。
愛は与えるばかりではなく、受け取らないとです。
奴隷貿易という悲惨な史実をテーマとしていますが
映画では、人間の残酷さそのものではなく、
それに立ち向かう人々の強さ、美しさ(したたかさ)にフォーカス
しているので、見終ったあと重い感じは残りません。
しっかりと地に足をつけて、なすべきことをしていこうと
思わせてくれる映画です。
もう一度通して観たいです。