仕事の関係で、財務格付とソブリン格付の関係について調べていたら面白いところで躓いた。

某格付機関が、ユーロ圏についてはソブリンと各社格付けの差異を広めに許容するという話。
理由のひとつは欧州連合のサポート体制への評価・・・らしいのだが、
昨今の状況をみてもなかなか「一枚岩」とは言えない状況。

ふと思い出した。

汎ヨーロッパ主義を提唱し「EUの父」と呼ばれた男性は、明治時代に日本に生を受け、その母は日本人だったということを。

リヒャルト・ニコラウス・栄次郎・クーデンホーフ=カレルギー

お母様は クーデンホーフ=カレルギー光子(旧名:青山みつ(あおやま みつ)
学生の頃に大和和紀さんの漫画で読んだのがきっかけで興味を持ち、調べてみると、

・ 東京で初めての登録された国際結婚。
  (漫画では、落馬したクーデンホーフ氏をみつが介抱したのが馴れ初めと紹介していました。)
・ オーストラリア渡航前に、皇后からお言葉を頂戴した。
・ ゲランのMitsukoもどうやら彼女に由来するらしい。
・ 二男は汎ヨーロッパ主義を唱え、時代の寵児に。

と、何とも劇的なエピソードばかり。
ドレスに身を包んだ写真も日本人形のよう。

一方で、随分前にNHKでドキュメンタリー番組を放映していて、晩年の様子や家族の証言を紹介していた。
それによると夫の急死以降は、家族にも距離を置かれてしまうほど「厳しい」母だったらしい。

唯一の庇護者である夫を失ってからの孤独はすごかったのだろうな。

そして、今回改めて息子さんの栄次郎さんをウィキペで調べたら

なんと映画「カサブランカ」のラズロ(バーグマン演じるエルザの夫。ボギーの恋敵ですね)は、彼がモデルと言われているとか!

彼が掲げた「友愛」の思想は、日本の政治家 鳩山一郎氏にも大きな影響を与えたのだとか。
(鳩山由紀夫氏の「友愛」はここからか・・・と。)

明治の時代に欧州にわたり、社交界の花と呼ばれ、激動の時代に家を守り、子供を育て・・・
明治女性の芯の強さと
その奥の奥の温かな優しい心はしっかりと息子に受け継がれ
「友愛」の思想として表現されていった。。。

すごいなぁ、と
格付のことをすっかり忘れ、感心していました。