ジャック・アタリ氏を初めて間近で拝見して、「来てよかった!」と思いました。

TVで観るよりも、透明な雰囲気を漂わせた素敵な方でした。

本を読むだけよりも、実際にお会い(お見かけ?)してお話を聴くことでその方への理解が深まるというものです。


話の組み立て方や、言葉の選び方も膨大な知識に裏打ちされた智恵を簡易に伝えてくださっていて「知の巨人」と称えられる所以がよくわかりました。

(フランス語を解さない自分をとても残念に思いました。

翻訳の人が大変そうだったので、自分の理解でお話を聴きたかった。)


【話のポイント】


・ 世界経済回復の潜在的要因(人口、貯蓄、技術革新)は、十分に在る。

・ 先進国の経済成長原則の対処として、債務の削減はマスト&急務。

  → 日本にとっても重要な課題。

・ 一部の層が富の大部分を独占する構図は健全ではない。貧困層の自助努力を促進するためのマイクロ ファイナンス(MF)のようなメカニズムが必要。

・ リスク管理と生産的観点で融資先を選別する、この2点の対応がMF成長の好循環を産み出す。

・ MFの健全な成長には、デモクラシーの浸透が不可欠。これらは経済成長の両輪をなすもの。

  双方向に作用しあう。

・ デモクラシー/ MF/テクノロジー  これらが経済成長の鍵を握る。

・ 貧困層の経済状態が改善することにより、先進国の経済状況も改善されるだろう。


ジャック・アタリ氏は、マイクロ ファイナンスの普及促進のため「プラネット ファイナンス」 での活動を続けていらっしゃいます。


債務超過については、近著『国家債務危機-ソブリン・クライシスにいかに対処すべきか』 (作品社)にて詳しく語られているとのこと。会場で販売されていたので、早速購入しました。

帰りの電車で読み始めましたが、ほとんど知識が無い私でも引き込まれる内容です。


質疑応答の際に、印象的な場面がありました。


学生の方から、日本は将来労働力として移民を受け容れることになるのか(受け容れるべきか)?という趣旨の質問に対して。


日本の政策に干渉することは避けたい、と前置きしたうえで。

・ 移民を受け容れるということは、多様性を受け容れるということである。

・ 自身も言語を学び、外へ出る必要があるだろう。

 「労働力を輸入する」ことを目的とするのは誤っている。(歴史上の「強制的移民」と同義に響く。)


今日、参加して本当によかった。セント・ジャーメインに感謝しなくては・・・ラブラブ