1999年 リュック・ベッソン監督 ミラ・ジョボヴィッチ主演
昨夜 DVDで観ました。
「ニキータ」「レオン」のベッソン監督です。
人間の傲慢さ、残虐さ、弱さ、愚かさがあぶりだされています。
戦闘シーンはすごい迫力で、夜は避けたほうが良かった。。。
映画では、ジャンヌの幼少期の悲惨な体験から、
「神の伝言」をもってシャルル7世の前に現れ
オルレアン解放、ランスでの戴冠式という「神託」を実現し
英雄と讃えられた栄光から一転
政治上「不要者」として排斥され
英国側に囚われての悲劇的な結末までが描かれています。
自分の信じる一本道をひたすらに駆けるジャンヌと、
シャルル7世の姑で、世知に長けたヨランダ・ダラゴン
(フェイ ダナウェイが演じています)が好対照。
映画ではジャンヌは終盤、「自分が信じたものは何だったのか?」
ということを自問自答し続けます。
そして、発見するのです。
「私は自分が見たいものを、見たのだ。」
(カエサルの言葉にもありました。「多くの人は自分が見たい現実しか見ていない。」)
ヨランダ・ダラゴンは、徹頭徹尾 政治の「コマ」としてジャンヌを評価し、扱います。
期待に応えて、ジャンヌがオルレアン解放を果たし、ランスでシャルル7世の
戴冠式が執り行われることになったとき。 聖職者が「式典に使う聖油がない」と
色めきたっていると、そこにヨランダが現れ、聖油の瓶に平然と自分が持ってきた精油を加え
「I'm performing Miracle」
と、しれっと言ってのけるのです。
己の信心を守るために進み続け、Miracleに囚われてゆく少女と
生き残るために、今ある状況を分析しその中で使えるものを選んでいく女性
ヨランダの存在によって、ジャンヌの悲劇がくっきりと浮き立っているように思いました。
それにしても、
「I'm perfoming Miracle」
フェイ ダナウェイのあの台詞には、ぞくっときました。