塩野七生著 新潮文庫
「人の為す事業は、動機ではなく、結果から評価されるべきである。」 『政略論』より 230ページ
「中ぐらいの勝利で満足する者は、常に勝者でありつづけるだろう。」 『フィレンツェ史』 260ページ
「力量に欠ける人の場合、運命はより強くその力を発揮する。」『政略論』 219ページ
塩野さんの作品が好きな理由は、タイムラインを飛び越えたところに、読者を引き込んでくれるところ。
例えるならば、
私の髪は豊かで強い
初めての美容師さんにはいつも驚かれるほど。
言い換えると「重い」ので、いつも毛量を調整するように切ってもらっている。
子供の頃に、父の故郷の郷土史で私の曾祖母の姿と伝えられた一枚の写真を見た。
『豊かな髪を手入れする島の女性』と題されたその写真には、下を向き、地面に届かんばかりの豊かな髪を垂らしている女性の姿
が写っていた。
ここのところの暑さで、伸びて重くなった髪をいくぶん持て余しながらまとめつつ、曾祖母の髪を思う。
「どのように手入れしていたのかしら」
「扱いにくいと思ったことはないのかしら(多くてまとまらないわぁ~
)」
ひいおばあちゃん、私にもわかるわぁ~
とおしゃべりする感覚。
塩野さんの本を読んでいると、そんな感じでおしゃべりが始まるの。
それがとても、楽しい![]()