揉んでもらった直後は、たしかに軽くなる。

でも、2〜3日もすれば、また同じところが張ってくる。

「またか」と思いながら、次の予約を取る。

そんなことを、何年も繰り返していませんか。

肩は、悪者じゃないのかもしれません

肩がこるから、肩を揉む。とても自然な発想です。

でも、これだけ繰り返しているということは、原因は肩そのものにはないのかもしれません。

肩こりの正体は、多くの場合、肩が「頑張らされている」状態です。本来なら背中が担ってくれるはずの仕事を、肩が肩代わりしている。だから肩ばかりが張る。

つまり肩は、被害者のほうなんです。

日常の中で、肩は肩代わりしている

たとえば、買い物袋を持つとき。持ち手をぎゅっと握りしめて、腕と肩だけで持ち上げようとしていませんか。

本来、荷物の重みは、腕から背中へ、そしてお尻へと伝わって支えられます。でも背中が使えていないと、そのぶんの負担が全部、肩に集中します。

こうした「肩の肩代わり」が、1日中、毎日続いている。

だから、いくら揉んでも、翌日にはまた同じ場所が張ってくるんです。

マッサージが無駄という話ではありません

固まった筋肉をゆるめることには、ちゃんと価値があります。

ただ、ゆるめたあとに同じ使い方へ戻れば、体も元に戻ろうとします。それは、あなたの体が悪いわけでも、施術が下手だったわけでもありません。

負担のかかり方が変わっていないから、というだけの話です。

変えたいのは、肩ではなく背中の使い方

目指したいのは、肩を揉み続けることではなく、背中がちゃんと働いてくれる体です。

荷物を持つときも、机に向かうときも、無意識のうちに背中が支えてくれる。そうなれば、肩は肩代わりをする必要がなくなります。

肩を責めるのは、そろそろやめてあげてもいいのかもしれません。