独立人事総務業務請負人(人事総務IC)の木村勝です。
先週金曜日11月14日に厚生労働省で行われた「過労死等防止対策推進シンポジウム」に参加してきました。
参加には事前の申し込みが必要でした。
ずいぶん前に申し込みをしていたので、先日厚生労働省労働基準局から郵便で参加証が届いた時には、一瞬何の手紙だろうと思いましたが開封してわかりました。
今回のシンポジウムは、2014年6月20日に成立した「過労死等防止対策推進法」で11月が啓発月間と定められていることにより、開催されたものです。
会場の厚生労働省講堂は、以前日本自動車工業会事務局に勤務していたときに毎年「安全優良職長顕彰」で行っていた場所であり、なじみ深い場所でもあります。
地下鉄霞ヶ関駅から参加証を警備の方に見せて厚生労働省内に入ります。
駅入り口を入ると更に受付が設置されていました(昔は絵の販売などしていた場所だと思います)
以前(10年前)に比べてずいぶんセキュリティが厳しくなった印象です。
シンポジウムは、13時30分から15時30分までの2時間
国会の都合で到着が少し遅れましたが、塩崎厚生労働大臣、法案成立に尽力された超党派議連の代表幹事である馳浩衆院議員のご挨拶の後に、講演が始まりました。
まずは過労死弁護団の川人博弁護士から、明治の製糸業での過労自殺から現在に至るまで過労死の過去と現在について基調講演がありました。
続いて過労死で親族を亡くされた遺族の方々8名が壇上でその体験を語られましたが、やはり経験者のお話は重いです。
何度も書いておりますが、当方も35歳の時に急性心筋梗塞で倒れたことがありますのでやはり他人事ではありません。
”過労死に至る前になぜ休めないのか?”
”そこまで働かなくてもいいのでは?”
周囲はそう思うところですが、その状態が当たり前の日常になっている当事者にとってはその状態から抜け出すことは難しいです。
”まだ頑張れる” 特に今まで既往症もない場合には身体へのその負担度合いはわからないところです。
やはり、長時間勤務⇒睡眠不足というサイクルがその大きな原因だと思いますので、自ら自覚して勤務時間に関しては自主的に歯止めをかけていくことが身を守るためにも必要です。
周囲が夜遅くまで働いていると世の中のサラリーマンすべてが夜遅くまで働いているように錯覚しますが、そんなことはありません。
定時後18時過ぎに電車に乗って家路についている人は世の中たくさんいます。
自分の会社の常識は世間の非常識くらいの感覚で毎日の仕事ぶりを冷静に振り返ることも必要です。
”身体を壊すまで仕事することはない”
サラリーマンにとっての絶対の判断基準です。
「”定時で帰れない理由”を探すより、まずは”今日定時で帰ってみる”」
ちょっとしたことで見えてくる風景変わります。