独立人事業務請負人(人事IC)の木村勝です。
先週4月7日、厚生労働省HPに「外国人留学生を対象とする就職面接会開催」という報道資料が公表されていました。
昨年2013年6月に閣議決定された日本再興戦略において「年間1万人の外国人留学生の我が国での就職を目指す」とされたことを受けての取組みの一つだと思います。
今回は、4月18日・21日~23日まで東京新宿にて「外国人留学生対象就職面接会WEEK」、5月20日には、埼玉県さいたま市で「外国人留学生企業説明会」、6月12日には名古屋市で「外国人留学生就職フェア」が開催される予定です。
2014年2月28日は、同じく厚生労働省から中小企業における「外国人留学生の採用意欲調査について」というレポートが公表されています。
その調査によると
1.外国人留学生に対する採用意欲
「採用意欲が高い」 13%
「日本人学生並み」 39%
となっており、半数以上(52%)の企業が採用に前向きであることがわかります。
また、外国人留学生の採用理由については
「グローバル展開の中心的役割」が36%最も多く、ついで
「海外拠点の中心的役割」33%、「専門知識、日本人と異なる視点」30%となっています。
中小企業ですので、「人手不足解消」という理由が多いかと思いきや、意外にも15%に留まっています。
当方も昨年有明で開催された民間主催の外国人留学生フェアに参加したことがあります。
参加各企業は主催者に参加料を支払い、ブースを確保し、そこに集まった留学生に面接を行います。
当日は昼食を取ることができないほど留学生が列をなし、外国人留学生の就職への熱意をひしひしと感じました。
中国人留学生が多かったですが、ほぼ100%といっていいほど日本国内での勤務を希望していたことが印象的でした。
最新の求人倍率をみると、2014年2月で有効求人倍率1.05倍、新規有効求人倍率で1.67倍と労働市場の需給状況は着実に上向いています。
こうした状況の中、日本企業への就職意欲も高く、能力もある外国人留学生を積極的に採用していくことは、中小企業にとって、今後のグローバル化推進・ダイバーシティ推進のためにも重要な採用戦略の一つです。
また、こうしてせっかく日本で勉強した有為な人材を海外に逃すことなく、日本国内で雇用マッチングを図っていくこと、日本にとっても重要な戦略だと思います。